鷲羽山

鷲羽山（わしゅうざん）

鷲羽山は、岡山県倉敷市下津井田ノ浦に位置する山で、児島半島の最南端近くにあります。瀬戸内海国立公園に属し、その美しい景観から国の名勝「下津井鷲羽山」として指定されており、倉敷市を代表する観光地の一つとして知られています。

概要

山名の由来は、北東から山を遠望した際に、鷲が翼を広げたような姿に見えることによると言われています。標高133mの山頂は「鍾秀峰（しょうしゅうほう）」と名付けられ、文豪・徳富蘇峰によって「秀でた風景をこの峰に集める」と絶賛されました。

鷲羽山は瀬戸内海に面しており、瀬戸大橋の全景や、備讃瀬戸に浮かぶ塩飽諸島の島々を一望できる展望台となっています。山頂展望台からは、北側に広がる児島地域の街並みや、遠くは玉野市、高松市なども見渡すことができます。また、中腹から山頂にかけては古墳が点在しており、歴史的な魅力も持ち合わせています。

山の西側中腹は、四国横断新幹線（計画中）、瀬戸大橋線、瀬戸中央[[自動車道]]が通る鷲羽山トンネル（世界初の2階建て四つ目状トンネル）が南北に貫いています。かつて1990年末までは、北西中腹を下津井電鉄線が通っており、山頂から西側へ下った岡山県道393号鷲羽山公園線沿いには鷲羽山駅が存在していました。

年表

江戸中期：鷲羽山の地名が起こる。
1914年（大正3年）：下津井軽便鉄道が敷設される。
1930年（昭和5年）：下津井鷲羽山として国の名勝に指定される。
1931年（昭和6年）：下津井電鉄が「鷲羽山駅」を開設する。
1934年（昭和9年）：瀬戸内海国立公園に指定される。
1949年（昭和24年）：戦後の観光開発のため、児童や団体により四千本の植樹が行われる。
1950年（昭和25年）：新日本観光地百選に選ばれる。

施設

鷲羽山ビジターセンター：山頂展望台の近くにあり、鷲羽山や瀬戸大橋に関する情報を得ることができます。
鷲羽山レストハウス：第2展望台の隣に位置し、売店、喫茶店、食堂が営業しています。
駐車場：現在は無料で使用できます。
名曲喫茶 時の回廊：西側にある、アンティークな雰囲気の隠れ家のような喫茶店。自家焙煎珈琲やクラシックレコードを楽しめます。

宿泊施設

鷲羽山下電ホテル：瀬戸大橋の近くにあり、客室からは瀬戸大橋を望むことができます。
せとうち児島ホテル：瀬戸大橋を一望できるロケーションが魅力の宿泊施設です。
鷲羽山吹上温泉：鷲羽山周辺で唯一の温泉宿泊施設です。

交通アクセス

JR児島駅から車で約15分
瀬戸中央[[自動車道]]児島ICから車で約10分

関連項目

瀬戸内海国立公園
瀬戸大橋
鷲羽山ハイランド
鷲羽山遺跡
岡山県道393号鷲羽山公園線（鷲羽山スカイライン）
日本国指定名勝の一覧
鷲羽彫

外部リンク

国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形図名：下津井 （南西）
* 下津井鷲羽山 - 国指定文化財等データベース（文化庁）

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