鷹巣南雄

鷹巣南雄：ゴルフ界を支えた名手

鷹巣南雄（たかす なみお）は、1943年1月24日、千葉県我孫子市に生まれました。プロゴルファーとして、レギュラーツアー、シニアツアーの両方で選手会長を務めただけでなく、東京タワーディベロップメントの副社長も兼務するなど、多才な人物です。

生い立ちとゴルフとの出会い

鷹巣は、我孫子市立我孫子中学校で青木功と同級生でした。金井清一、新井規矩雄とも旧知の仲であり、特に青木とは「青木」「南」と呼び合う親しい間柄で、青木ファミリーの一員として知られています。中学時代は陸上部の長距離選手でしたが、先輩に誘われて我孫子ゴルフ倶楽部でキャディのアルバイトを始めたことがきっかけで、ゴルフの道に進むことになりました。このアルバイトで、後に深い親交を結ぶ青木功と出会いました。

プロゴルファーとしてのキャリア

林由郎に師事し、1958年に我孫子ゴルフ倶楽部の研修生となり、1962年にプロテストに合格。当時の読売ジャイアンツとの交流も深く、王貞治とも親交がありました。1966年に鹿野山カントリークラブに移籍し、1967年の関東プロでは2位タイ、1968年の日本オープンでも2位タイと、数々の大会で上位入賞を果たしました。

1973年には産報クラシックでプロ初優勝。1974年にはくずは国際で優勝、1982年にも同大会で2勝目を挙げています。海外トーナメントでも活躍し、1979年と1984年にはパールカントリークラブインターナショナルを制覇。1984年にはワールドカップ日本代表にも選出されました。

ショットコントロールに定評がありましたが、本人は「パットがもう少し上手ければもっと勝てた」と語っています。1972年には黄疸で入院したものの、病をおして日本プロに出場し、その姿は多くの人に感銘を与えました。

シニアツアーでの活躍

1993年にシニア入りすると、2002年にはキャッスルヒルオープンで優勝。59歳4ヶ月での優勝は、国内シニアツアー最年長優勝記録を樹立しました。この優勝は、レギュラーツアーでの優勝から17年ぶりということもあり、大きな喜びとなりました。

選手会長としての貢献

鷹巣は、レギュラーツアーとシニアツアーの両方で選手会長を務めました。PGAの組織と選手たちの窓口として、プロゴルフ界の発展に尽力しました。会長時代は、ゲームに集中できないという悩みも抱えていましたが、「誰かがやらなければならないこと」と、責任を全うしました。

指導者としての新たな挑戦

2008年には杉並学院ゴルフ部の監督に就任。当初は指導者としての自信がありませんでしたが、生徒たちと接するうちに、その純粋さに心を動かされ、指導に情熱を注ぎました。厳しさの中にも愛情を込めた指導で、生徒たちからの信頼を得ました。

現在

現在は、鹿野山カントリークラブでヘッドプロ・理事を務めています。長年にわたり、日本のゴルフ界を支え続けています。

主な優勝

レギュラー
1973年 - 産報クラシック
1974年 - くずは国際
1981年 - よみうりオープン
1982年 - くずは国際
1985年 - 富山県オープン

シニア
2002年 - キャッスルヒルオープン

海外
1979年 - パールカントリークラブインターナショナル
1984年 - パールカントリークラブオープン

鷹巣南雄の偉大さ

鷹巣南雄は、プロゴルファーとしての卓越した技術だけでなく、指導者、選手会長としてのリーダーシップ、そしてゴルフ界への貢献を通して、多くの人々に影響を与えてきました。彼のゴルフへの情熱と、常に前向きな姿勢は、これからも多くの人々を魅了し続けるでしょう。

もう一度検索