鷹撃谷城

鷹撃谷城（たかちがやじょう）

鷹撃谷城は、岐阜県恵那市大井町字野畑城の欠に位置する日本の城跡です。恵那市指定史跡である「大井城跡」の一部として登録されています。ただし、一般的に大井城として知られているのは、南東に位置する恵那市立大井小学校敷地内の別の城跡です。

概要

鷹撃谷城は、阿木川右岸の河岸段丘上に築かれた平山城です。築城者は、岩村城の遠山景任に仕えた藤井宗常・藤井常守兄弟とされています。彼らは、南東の大井城と共にこの地を拠点としていましたが、苗木城の苗木遠山氏を攻撃するなど、その目的は明確ではありません。藤井兄弟の代で記録から姿を消し、16世紀後半には廃城になったと考えられています。

現状

現在、鷹撃谷城跡は畑として利用されており、わずかに土塁状の高まりが見られます。2003年の発掘調査では、地中から土塁跡と思われる盛土層と空堀が発見されました。しかし、現地表面に見られる土塁状の高まりは、ガラス片などが混入していることから、近代以降の造成によるものと判明しました。

関連事項

岩村城
遠山氏
大井城 (美濃国)

参考文献

恵那市史編纂委員会 1983『恵那市史－通史編－』第1巻
恵那市教育委員会1999『大井城』恵那市文化財調査報告書第37集
恵那市教育委員会 2004『鷹撃谷城跡』恵那市文化財調査報告書第40集

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