鷺山村

鷺山村について

鷺山村（さぎやまむら）は、かつて岐阜県稲葉郡に存在した村です。現在の岐阜市の北部に位置し、伊自良川、鳥羽川、天神川、正木川に囲まれた地域です。この地域は、長らく農村地帯として知られていましたが、商業施設マーサ21の開店をきっかけに、宅地開発が急速に進みました。多くの分譲住宅地が建設され、現在では住宅地としての様相を呈しています。

歴史

鷺山村の歴史は古く、鎌倉時代の文治年間（1185年 - 1190年）には、佐竹秀義によって鷺山城が築城されました。その後、鷺山城は美濃国守護大名である土岐氏の居城となりました。戦国時代の1548年（天文17年）には、斎藤道三がこの城に隠居しましたが、1556年（弘治2年）の長良川の戦いの後、鷺山城は廃城となりました。

江戸時代末期には、この地域は美濃国方県郡に属し、天領と尾張藩領が混在する地域でした。1889年（明治22年）7月1日、町村制の施行により鷺山村が発足しました。1897年（明治30年）4月1日には、方県郡の一部、厚見郡、各務郡が合併し、稲葉郡が成立し、鷺山村は稲葉郡に属することとなりました。同日、鷺山村、正木村、下土居[[村]]が合併し、新たな鷺山村が誕生しました。しかし、1935年（昭和10年）6月15日、鷺山村は岐阜市に編入され、その歴史に幕を閉じました。

旧跡・観光

鷺山
鷺山は、かつて鷺山城があった場所で、歴史的な名残が感じられます。
鷺山城跡
かつてこの地を治めた土岐氏や斎藤道三ゆかりの城跡です。

教育機関

鷺山尋常高等小学校（現・岐阜市立鷺山小学校）
鷺山地区の教育を担ってきた小学校です。

その他

岐阜市営バス
岐阜市営バスの最初の路線は、1950年（昭和25年）に鷺山と岐阜駅を結ぶ路線でした。これは、当時の旧鷺山村の住民からの強い要望がきっかけとなり実現しました。地域住民の足として、重要な役割を果たしてきました。

住居表示
戦後1947年以降、鷺山地区では宅地開発が活発に進みましたが、入居を優先したため、住所の整備が後回しになりました。その結果、「岐阜市鷺山1769番地2」が249世帯、「鷺山1768番地5」が59世帯など、同じ番地を持つ世帯が約300世帯も存在するという状況でした。これにより、宅配や消防活動にも支障が出たため、岐阜市は2019年2月4日に住居表示を実施し、該当地区は「鷺山南○番○号」と変更されました。岐阜市の見解では、新町名ではなく、あくまで「鷺山」町内の「南○番」という扱いですが、郵便局は新たに「鷺山南」として郵便番号を付与しています。

関連項目

岐阜県の廃止市町[[村]]一覧

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