鹿児島市立谷山小学校

鹿児島市立谷山小学校について

鹿児島市立谷山小学校は、鹿児島市谷山中央一丁目に位置する市立小学校です。その歴史は古く、1869年（明治2年）に立志館として創立されました。

概要

谷山小学校は、鹿児島市南部に位置し、谷山郷の地頭仮屋跡に建てられています。かつては児童数が非常に多く、1989年には43学級、1,549名の児童が在籍し、鹿児島市内で最も大規模な小学校でした。2023年5月1日現在では、901名の児童が40学級で学んでいます。

学校の歴史の中で、何度か学校分離や統合が行われています。1969年には東谷山小学校が、1978年には西谷山小学校がそれぞれ分離・新設され、学校規模の適正化が図られました。

沿革

1869年（明治2年） - 立志館として創立。
1872年（明治5年） - 学制発布により第15郷校創立（当初、平民の入学は1874年まで許可されませんでした）。
1876年（明治9年） - 谷山小学校と改称し、正則小学校となる。同時に女子の入学が許可されました。
1887年（明治20年） - 谷山小学校を二つに分け、谿山高等小学校と森山尋常小学校が設立されました。
1908年（明治41年） - 女子児童を分離し、谷山女子尋常高等小学校を新設。
1912年（大正元年） - 谿山・森山の両小学校を合併し、谿山男子尋常小学校に改称。
1918年（大正7年） - 谷山女子尋常高等小学校に女子実業補習校を併設。
1927年（昭和2年） - 併設されていた女子実業補習校を谷山実践女子校に改称。
1929年（昭和4年） - 谿山男子尋常高等小学校と谷山女子尋常高等小学校が合併し、谷山尋常高等小学校となりました。
1941年（昭和16年） - 国民学校令により谷山国民学校と改称されました。
1947年（昭和22年） - 谷山町立谷山小学校に改称。
1957年（昭和32年） - 谷山町が市制施行し谷山市となったのに伴い、谷山市立谷山小学校に改称されました。
1966年（昭和41年） - 中山小学校平治分校を統合。
1967年（昭和42年） - 鹿児島市と谷山市の合併により、鹿児島市立谷山小学校となりました。
1969年（昭和44年） - 校区の分離により、永田川以北が新設の東谷山小学校となりました。
1978年（昭和53年） - 校区の分離により、西谷山小学校が新設されました。
2019年（令和元年）11月9日 - 谷山小学校創立150周年記念式典・記念祝賀会を開催しました。

交流

1955年（昭和30年）から、宮崎市立大淀小学校との間で交流が行われています。

生徒数

生徒数の変遷については、学校の記念誌に詳細が記録されています。

関係者

出身者

谷山小学校は、多くの著名人を輩出しています。

迫田さおり（バレーボール選手）
西郷輝彦（タレント）
吉田拓郎（シンガーソングライター） - 2年生まで在籍し、転校。西郷輝彦とは同級生でした。吉田拓郎の代表曲「夏休み」は、小学校在籍時の実体験が元になっており、歌詞に登場する「姉さん先生」は当時の担任、宮崎静子がモデルです。2023年8月には小学校西門横に歌碑が建立されました。

通学区域

谷山小学校の通学区域は、以下の町丁の区域が指定されています。

上福元町の一部
下福元町の一部
卸本町の一部
谷山中央一丁目から谷山中央七丁目までの全域
南栄一丁目から南栄三丁目までの全域

脚注

注釈

出典

参考文献

谷山市誌編纂委員会 編『谷山市誌』谷山市、1967年3月
南日本新聞社 編『鹿児島市史IV』鹿児島市、1990年3月

関連項目

鹿児島県小学校一覧

外部リンク

* 鹿児島市立谷山小学校

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