鹿児島県第5区

鹿児島県第5区の概要

鹿児島県第5区は、日本の衆議院における選挙区の一つで、1994年に公職選挙法の改正により設置されました。しかし、2017年の公職選挙法改正によって廃止され、全域は鹿児島県第4区に引き継がれました。

選挙区の区域

この選挙区が設けられていた時期、つまり2013年から2017年の間に含まれていた区域は以下の市町と郡です。

• - 鹿屋市
• - 西之表市
• - 垂水市
• - 曽於市
• - 志布志市
• - 曽於郡
• - 肝属郡
• - 熊毛郡

一方、1994年から2013年にかけては中選挙区時代の旧鹿児島3区の区域を引き継ぎ、鹿屋市、西之表市、垂水市、曽於郡、肝属郡、熊毛郡が含まれていました。ただし、鹿児島県第5区が合理化されるつい先までの区分であるため、各市町は地域住民の意思を反映させるために、活動していました。

歴史的背景

鹿児島県第5区は、大隅半島および種子島、屋久島をカバーしていたため、地域密着型の選挙が行われました。特に自民党が強固な保守基盤を持っていた区域であり、1960年代からは二階堂進と山中貞則といった二人の候補者が激しい競争を繰り広げました。

2009年の第45回衆議院議員総選挙では、自民党の森山裕が大勝し、民主党候補の網屋信介を下しました。この選挙では、網屋が比例代表選で復活当選し、民主党がこの地域で初めて議席を獲得するという重要な意味を持っていました。

その後、2012年の第46回選挙や2014年の第47回選挙では、民主党が候補者を擁立できず、森山と共産党候補との一騎討ちとなり、森山が圧勝をおさめました。

廃止とその後

2017年6月9日、改正公職選挙法が成立し、同年7月15日に施行されると、鹿児島県第5区は正式に廃止されることが決まりました。これに伴い、霧島市が新たに四区として加わる形となりました。廃止以後は、森山裕が鹿児島県第4区から立候補し、今後の政治活動を続けています。

小選挙区選出議員と選挙結果

鹿児島県第5区ではいくつかの重要な選挙が行われており、特に投票率が注目されました。たとえば、2014年の選挙では24万760人の有権者に対して最終投票率が51.59%でした。これに加え、2012年の選挙では24万5207人の有権者の中から55.62%が投票し、2009年には72.43%という高い投票率を記録しました。

結論

鹿児島県第5区はその短い歴史の中で、地域の選挙に大きな影響を与えてきました。強固な保守地盤を持っていたため、選挙結果は保守系候補者に偏っていることが多く、地域住民の声を反映させる重要な役割を担っていました。現在は4区として新たな形で地域が政治的に代表されていますが、5区の歴史は地域の政治において忘れられない要素となっているのは間違いありません。

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