鹿児島親局テレビ・FM放送所

鹿児島親局テレビ・FM放送所

鹿児島親局テレビ・FM放送所は、鹿児島県鹿児島市内に位置する、県内テレビ・FM放送の基幹となる送信所の総称です。主に「城山」と「紫原」の2ヶ所に分かれており、各放送局によって「鹿児島」「城山」「紫原」などと呼称されることがあります。

放送エリア

地上デジタル放送の電波法上の放送区域は、鹿児島市、鹿屋市、指宿市、垂水市、日置市、霧島市、南九州市、姶良市、錦江町、南大隅町の一部で、約31万世帯をカバーしています。鹿児島湾沿岸を中心としたエリアで、県内世帯の約半分をカバーしています。山間部が多いため、姶良地区にはNHK-FMを除く中継局が設置されています。また、鹿児島市内には多数のミニサテライト局が設置されています。

歴史

1958年（昭和33年）2月22日：NHK鹿児島[[放送局]]総合テレビ開局。
1959年（昭和34年）4月1日：MBC南日本[[放送]]標準テレビ開局（当時の社名はラジオ南日本）。
1962年（昭和37年）4月8日：NHK鹿児島[[放送局]]教育テレビ開局。
1964年（昭和39年）7月1日：NHK鹿児島[[放送局]]FMラジオ開局。
1969年（昭和44年）4月1日：KTS鹿児島テレビ放送開局。
1982年（昭和57年）10月1日：KKB鹿児島放送開局。
1992年（平成4年）10月1日：エフエム鹿児島開局（当時はMBC城山送信所から送信）。
1994年（平成6年）4月1日：KYT鹿児島読売テレビ開局。
1997年（平成9年）10月1日：鹿児島シティエフエム開局。
2006年（平成18年）
4月4日：民放4局が地上デジタルテレビ試験電波を発射。
10月2日：全局で地上デジタルテレビ試験放送開始。
11月5日：全局で地上デジタルテレビサイマル[[放送]]開始。
12月1日：全局で地上デジタルテレビ本放送開始。
2011年（平成23年）
7月24日：全局アナログテレビ放送終了。
8月1日：エフエム鹿児島が紫原のKKB送信所へ移転。
2013年（平成25年）
1月25日：ジャパン・モバイルキャスティングの中継局に予備免許交付。
3月25日：ジャパン・モバイルキャスティングの中継局が本放送開始。
2014年（平成26年）
7月16日：MBCラジオのFM補完[[中継局]]に予備免許交付。
12月22日：MBCラジオのFM補完[[中継局]]に本免許交付、AMとの同時試験放送開始。
2015年（平成27年）1月1日：MBCラジオのFM補完[[中継局]]が本放送開始。
2016年（平成28年）6月30日：ジャパン・モバイルキャスティングのサービス停止に伴い中継局運用停止。

地上デジタル放送への対応

地上デジタル放送開始にあたり、1999年に設置場所を検討した結果、紫原の既存鉄塔を活用することが決定しました。2006年4月4日に試験電波が発射され、同年12月1日に本放送が開始されました。

施設

アナログ放送時代は、VHFのNHKとMBCが城山、UHFのKTS、KKB、KYTが紫原に送信所を置いていましたが、デジタル化により全局が紫原に集約されました。KTSも当初は城山に設置予定でしたが、用地取得が難航したため紫原に設置しました。

送信所を桜島に設置することは活火山であるため不可能であり、標高の低い場所に設置せざるを得なかったため、多数の中継局が必要となりました。デジタル放送では受信障害に強いことやケーブルテレビの普及により、中継局数はアナログ時代より減少しました。

城山

城山にはNHK-FMの送信所があります。かつては、VHF局、県域民放FM、NOTTVの送信所がありました。城山は鹿児島市中心部にある標高123.4mの丘で、NHKの送信所は南側に、かつてMBCの送信所は北側にありました。

NHK-FM・NOTTV
所在地：鹿児島県鹿児島市新照院町40番
NHK鹿児島[[放送局]]鶴丸テレビFM放送所が置かれています。2011年7月24日まではアナログテレビも送信していましたが、現在はFM放送のみです。2013年3月25日～2016年6月30日まではNOTTVも送信していました。鉄塔・局舎はアナログテレビ施設と共用で、アンテナはFMのみ共用です。

MBCアナログ・FM鹿児島（旧送信所）
所在地：鹿児島県鹿児島市長田町32番23号
かつてMBC南日本[[放送]]の城山テレビ送信所があり、MBCのアナログテレビとエフエム鹿児島が送信していました。2011年7月24日にアナログテレビ放送が終了し、エフエム鹿児島も2011年8月1日に移転したため、当地の送信設備は完全に運用を終了しました。

紫原

紫原には、地上アナログ放送のUHF局、デジタル放送全局、コミュニティFMの送信所があります。紫原は城山から鹿児島市中心部を挟んで南側に位置する、住宅密集地の丘陵地です。

KTSデジタル・KYTデジタル・鹿児島シティFM
所在地：鹿児島県鹿児島市紫原6丁目15番8号
KTSの社屋内にある鉄塔から、自局のデジタル波、KYTデジタル、鹿児島シティエフエムの電波が送信されています。かつてはKTSとKYTのアナログ波も送信していました。

KKBデジタル・NHKデジタル・MBCデジタル・MBCラジオ・FM鹿児島
所在地：鹿児島県鹿児島市紫原1丁目58番
KKBは紫原団地内に鉄塔・送信局舎を構え、自局のデジタル波に加え、NHK、MBCのデジタル波、2011年8月1日に城山から移転したエフエム鹿児島、MBCラジオのFM補完放送波を送信しています。かつては自局のアナログ波のみを送信していました。

各送信設備

地上デジタルテレビジョン放送送信設備
地上アナログテレビジョン放送送信設備
FMラジオ放送送信設備
マルチメディア放送送信設備（NOTTVは2016年6月30日にサービス終了）

脚注

参考文献
『MBC51～60年の軌跡 ～地域メディアとして～』南日本[[放送]]、2014年。

関連項目

隼人ラジオ放送所
蒲生中継局
鹿屋中継局
蔵多山（枕崎中継局）
紫尾山（阿久根中継局）
志布志中継局
指宿中継局
種子島中継局
中之島中継局
名瀬中継局
瀬戸内中継局

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