齢昭院

齢昭院（れいしょういん）は、生年は不詳ながら、承応4年1月17日（1655年2月23日）に没した女性です。彼女は、阿波徳島藩の第2代藩主である蜂須賀忠英の正室としてその名を知られています。

出自は信濃松本藩にあり、父は小笠原忠脩、母は徳川家康の娘である亀姫です。また、信濃松本藩主であった小笠原忠真は叔父にあたり、後に彼女の養父となっています。弟には小笠原長次がいます。名は繁。

彼女の生涯は、小笠原家の血筋と蜂須賀家との繋がりの中で展開されました。実父である小笠原忠脩は、信濃松本藩の世嗣であり、亀姫との間に齢昭院が生まれました。その後、彼女は叔父である小笠原忠真の養女となります。

寛永6年（1629年）には、従兄弟にあたる蜂須賀忠英の正室として嫁ぎ、蜂須賀家に入りました。そして、寛永7年（1630年）には、後の阿波徳島藩第3代藩主となる蜂須賀光隆を出産し、寛永11年（1634年）には、初代富田藩主となる蜂須賀隆重を出産しています。また、息子である光隆の正室・金姫は姪にあたります。

このように、齢昭院は、阿波徳島藩の発展に大きく貢献し、蜂須賀家と小笠原家の絆を深める役割を果たしました。彼女の存在は、徳島藩の歴史において重要な意味を持っています。

参考文献

『寛政重修諸家譜』
『蜂須賀家記』

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