金姫

金姫（きんひめ）は、生年不詳ながら元禄16年（1703年）に没した女性であり、阿波徳島藩の第3代藩主である蜂須賀光隆の正室として知られています。彼女の父は播磨龍野藩の藩主であった小笠原長次であり、母は長次の側室である利相院でした。小笠原長章や小笠原長勝といった兄弟がいました。

また、阿波徳島藩の第2代藩主・蜂須賀忠英の正室であった齢昭院は、金姫の叔母にあたります。小笠原家と蜂須賀家の間には姻戚関係があり、金姫の婚姻はその関係をさらに深めるものでした。

生涯

金姫は、播磨龍野藩主・小笠原長次と側室・利相院の長女として生まれました。その後、彼女は従兄弟にあたる阿波徳島藩の第3代藩主・蜂須賀光隆に嫁ぎました。この婚姻は、小笠原家が徳島藩の前藩主の正室である齢昭院に続いて、2代にわたり蜂須賀家に娘を嫁がせるという関係を築いたことを意味します。

明暦2年（1656年）には、光隆との間に長男である蜂須賀綱通を出産しました。綱通は後に阿波徳島藩を継承し、藩政を担うことになります。また、金姫は光隆の弟である蜂須賀隆重の娘（井伊直興婚約者）を養女としました。

金姫に関する情報は多くはありませんが、彼女が阿波徳島藩と播磨龍野藩という二つの藩の関係を繋ぎ、蜂須賀家の血統を繋ぐ上で重要な役割を果たしたことは間違いありません。

参考文献

* 『蜂須賀家記』

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