龍潜寺

龍潜寺（りゅうせんじ）

龍潜寺は、福岡県北九州市八幡東区祇園原町に位置する日蓮宗の寺院です。通称は「にったいさん」として地域住民に親しまれており、祇園山という山号を冠しています。この寺院は、かつて小湊誕生寺を本山としていた諦師法縁に属し、現在は諦師法縁の縁頭寺となっています。

歴史

龍潜寺は慶長11年（1606年）に、龍潜院殿傑山芳英大居士、すなわち里見義康の供養のために、現在の千葉県鴨川市に創建されました。その後、慶応2年（1866年）の火災により伽藍が焼失するという災難に見舞われましたが、明治11年（1878年）に智玄院日諦の代に現在の地に移転し、再興されました。現在の本堂は、昭和6年（1931年）に再建されたものです。

また、この寺には、日本政府に雇用された外国人教師、カール・キヨラー（1863年 - 1904年）の墓所があります。

境内

龍潜寺の境内には、以下の建造物があります。

本堂：昭和6年（1931年）に再建された現在の本堂。
開山堂：明治12年（1888年）に本堂として建立された建物。
山門：明治20年（1887年）に建立された山門。
鐘楼：梵鐘は太平洋戦争中に金属供出のため失われましたが、昭和29年（1954年）に再鋳されました。
花尾城戦死者供養碑：花尾城の戦いで亡くなった人々を供養するための碑。

旧末寺

日蓮宗は昭和16年（1941年）に本末制度を解体したため、現在では旧本山、旧末寺という呼び方が用いられています。かつて龍潜寺の末寺であった寺院として、以下の寺院があります。

放光山瑞相寺（山口市江崎）

参考文献

日蓮宗寺院大鑑編集委員会『宗祖第七百遠忌記念出版 日蓮宗寺院大鑑』大本山池上本門寺 (1981年)

外部リンク

公式ウェブサイト（日本語）

関連項目

* 八束髪神社（祇園社）

龍潜寺は、その長い歴史の中で、地域の信仰の中心として、また文化的な拠点として重要な役割を果たしてきました。静かな境内に足を踏み入れれば、歴史の重みと静謐な空気に包まれることでしょう。

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