龍王の滝

龍王の滝

龍王の滝は、高知県長岡郡大豊町佐賀山に位置する、日本の[[滝百選]]にも選ばれている名瀑です。また、高知県の名水40選にも選定されており、その美しい景観と清らかな水は多くの人々を魅了しています。

概要

滝は、吉野川の支流である南小川水系佐賀山川にあり、梶ヶ森の7合目付近に位置しています。落差20メートルの滝は、上部が小さく段になっているのが特徴です。滝の水源は、梶ヶ森の頂上付近から湧き出ており、豊かな自然の中で清らかな流れを作り出しています。

伝説

龍王の滝には、古くから語り継がれる伝説があります。昔、滝の下流にある佐賀山集落の一軒の家に、美しい娘が一夜の宿を求めてきました。主人は快く迎え入れましたが、娘は休む際に「体に水を掛けてほしい」と頼みました。不審に思った主人が娘の寝室を覗くと、そこには巨大な蛇がとぐろを巻いていました。翌朝、娘は礼を述べて去り、主人が後を追うと、娘は滝壺に身を沈めたと言います。その後、主人は大病を患い寝たきりになったと伝えられています。この伝説から、滝には大蛇に姿を変えた娘が住んでいると信じられています。

また、梶ヶ森や滝の周辺には、平安時代初期に若き日の空海が修行したという伝説も残っており、御影堂や定福寺奥の院などの史跡があります。

アクセス

龍王の滝へは、高知自動車道大豊ICから車で約50分です。梶ヶ森頂上へ向かう林道の途中に駐車場があり、そこから徒歩約10分で滝に到着します。駐車場から滝までの道は整備されていますが、歩きやすい靴で行くことをお勧めします。

周辺情報

龍王の滝周辺には、以下の観光スポットがあります。

梶ヶ森: 標高1400mの山で、山頂からは美しい景色を一望できます。登山やハイキングに最適です。
真名井の滝: 龍王の滝と同じく、美しい滝です。こちらも訪れてみてはいかがでしょうか。
ゆとりすとパークおおとよ: キャンプ場や温泉施設などがあるレジャー施設です。家族で楽しむことができます。

注釈

この文章は、以下の資料を参考に作成しました。

現地案内板
『日本の滝100選』 グリーンルネッサンス事務局/編、1991年、講談社
『日本の滝②　西日本767滝』 北中康文/写真・文、2006年、山と渓谷社

もう一度検索