+メッセージ

＋メッセージ（プラスメッセージ）とは



＋メッセージは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社が共同で提供する、リッチコミュニケーションサービス（RCS）規格に準拠したメッセージングサービスです。従来のSMS/MMSに代わる、より豊かなコミュニケーション体験を目指し、テキストメッセージに加え、写真、動画、スタンプ、位置情報などを共有できる機能が特徴です。

サービス概要



  • - RCS規格準拠: RCSは、従来のSMS/MMSを進化させた、次世代のメッセージング規格です。
  • - 専用アプリ: サービス利用には、各プラットフォーム向けに提供されている「＋メッセージ」アプリが必要です。Android、iOS、および一部の+メッセージ対応ガラホ端末で利用可能です。
  • - 多様な機能: テキストメッセージに加え、写真、動画、音声、位置情報の共有や、スタンプの送受信が可能です。
  • - 既読機能: メッセージの既読/未読状態を送信側で確認できます（受信者設定で解除可能）。
  • - グループメッセージ: 複数人でのメッセージのやり取りも可能です。
  • - 電話帳連携: 連絡先が＋メッセージを利用している場合、アイコンが表示されます。

歴史



＋メッセージは、RCSの技術に基づき開発されました。その歴史は以下の通りです。

  • - 2008年9月: GSM AssociationがRCSの仕様策定を開始。
  • - 2009年4月: 日本でRCSの技術的検討が開始。
  • - 2010年3月: NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクを含む5社でRCSの試験運用を実施。
  • - 2012年: Vodafon Spainが「joyn」として世界初のRCSベースのサービスを開始。
  • - 2018年4月10日: NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが「＋メッセージ」サービス開始を発表。
  • - 2018年5月9日: 「＋メッセージ」サービスが開始。Android版アプリが先行公開。
  • - 2018年5月10日: ソフトバンクがAndroid版アプリ配信を一時停止（後に再開）。
  • - 2018年6月21日: iOS版アプリ公開、ソフトバンクがAndroid版アプリ配信再開。
  • - 2020年11月10日: 利用者数が2000万人を突破。
  • - 2021年9月2日: サブブランドやMVNOへの対応を開始。
  • - 2022年4月25日: KDDIが「プラメブログ」を開始。
  • - 2022年6月28日: ソフトバンク傘下のサブブランドやMVNOでサービス開始。
  • - 2022年夏: Android版Y!mobileメールアプリでの対応開始予定。
  • - 2022年7月以降: 公的個人認証サービス（JPKI）に対応予定。
  • - 2022年12月8日: 利用者数が3000万人を突破。
  • - 2024年2月6日: 利用者数が4000万人を突破。

仕様



メッセージ機能



  • - テキスト、静止画、動画、音声ファイルの送受信に対応。
  • - 位置情報の共有が可能。
  • - スタンプの送受信が可能。
  • - メッセージの既読/未読通知機能。
  • - グループメッセージ機能。
  • - ファイルサイズの上限は、以下の通りです。
- テキスト：全角10,000文字（半角20,000文字）まで
- 写真/画像：1ファイルあたり10MBまで
- 動画：1ファイルあたり100MBまで
- 音声：1ファイルあたり100MBまで

対応OS



  • - Android
  • - iOS
  • - ＋メッセージ対応ガラホ（4Gケータイ）

Android版アプリの注意点



Android版アプリは、各通信事業者ごとに提供されています。

  • - docomo：＋メッセージのアイコンの下にドコモのロゴ
  • - au：＋メッセージのアイコンの下にauのロゴ
  • - UQ mobile：＋メッセージのアイコンの下にauのロゴ
  • - SoftBank：＋メッセージのアイコンの下にSoftBankのロゴ
  • - Y!mobile：「Y!mobileメールアプリ」または「＋メッセージのアイコンの下にSoftBankのロゴ」

MVNOの場合は、契約回線に応じて上記を参考にアプリを選択します。

ガラホ対応端末



各キャリアから様々な機種が提供されていますが、ソフトバンクはガラホに対応していません。また、ドコモとau系のMVNOは、4Gケータイ(ガラホ)には未対応です。各キャリアのケータイプラン加入者のみ利用可能です。

提供状況



  • - 当面は日本国内のキャリアとのみ相互接続。
  • - 楽天モバイルはRakuten Linkを提供しており、本サービスには参加していません。
  • - 今後、国際ローミングも視野に入れています。
  • - 送信料金は無料ですが、携帯電話回線利用時はパケット通信料が発生。
  • - Wi-Fi回線では通信料は発生しません。SMS送信には別途料金が発生します。

注意点



  • - サードパーティーのメッセージアプリ（Googleメッセージなど）は非対応。
  • - ドコモ、au系のMVNOは、4Gケータイ(ガラホ)には未対応。

＋メッセージは、従来のメッセージングサービスよりも豊かなコミュニケーションを可能にする、日本の主要キャリアが提供するサービスです。今後の発展に期待が持たれます。

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