.ki

.kiドメイン：キリバスの国別コードトップレベルドメイン

.kiは、太平洋に浮かぶ島国キリバスに割り当てられた国別コードトップレベルドメイン（ccTLD）です。このドメインは、キリバスという国のインターネットにおけるアイデンティティを象徴する存在と言えるでしょう。

管理の変遷

.kiドメインの管理は、その歴史の中で何度か移り変わってきました。1990年代初頭から2000年代初頭にかけては、オーストラリアのインターネットサービスプロバイダであるConnect.com.auが運営を担い、ソロモン諸島のホニアラに拠点を置くFisheries Agencyが後援していました。その後、後援はキリバス政府へと移行し、2002年からはキリバスのTelecom Services Kiribati Limitedが直接管理するようになりました。このように、.kiドメインの管理は、当初は国外の組織によって行われていましたが、徐々にキリバス国内へと移管されていったのです。

登録の仕組みと現状

2007年まで、.kiドメインの登録は、ジェネリックトップレベルドメイン（gTLD）と同様のシステムを用いて、Telecommunications Authority of Kiribatiによって行われていました。しかし、.kiドメインを使用しているウェブサイトの数は決して多くありません。キリバスの地理的な条件やインターネットの普及率を考慮すると、国内のウェブサイトは政府機関などに限られ、国外のサイトが比較的多いのが現状です。

第二レベルドメイン

.kiドメインの下には、第二レベルドメインと第三レベルドメインが存在します。第二レベルドメインは.kiの直下に登録され、第三レベルドメインはcom.ki、biz.ki、net.ki、info.ki、org.ki、gov.ki、edu.ki、mob.ki、tel.kiなどの下に登録されます。登録費用は、第二レベルドメインが1000オーストラリア・ドルと高額であるのに対し、edu.kiを除く第三レベルドメインは150オーストラリア・ドルとなっています。edu.kiは50オーストラリア・ドルです。edu.kiとgov.kiは、南太平洋大学のような特定の教育機関や政府機関に限定されています。

de.kiの活用

de.kiの登録者は、ドイツ語圏のユーザー向けにリダイレクト用のサブドメインを提供しています。このサービスが、現在の.kiドメインの利用の大部分を占めていると言えるでしょう。

まとめ

.kiドメインは、キリバスという国のインターネットにおける存在を示す重要な役割を担っています。管理の変遷や登録の仕組み、そして地理的な条件やインターネットの普及率など、様々な要因が.kiドメインの利用状況に影響を与えています。今後のキリバスにおけるインターネットの発展とともに、.kiドメインがどのように活用されていくのか、注目していきたいところです。

外部リンク

IANA Delegation Record for .KI
Kiribati NIC
Telecom Services Kiribati Limited
Domain information at Telecommunications Authority of Kiribati

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