11eyes -罪と罰と贖いの少女-

11eyes -罪と罰と贖いの少女-とは



『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』(イレブンアイズ つみとばつとあがないのしょうじょ)は、Lassより2008年に発売されたアダルトゲーム
美少女ゲームアワード2008では主題歌賞で金賞を受賞するなど、音楽面でも評価が高い。

2009年からは漫画版が「月刊コンプエース」で連載、同年10月にはテレビアニメ版が放送された。

概要



Lass作品としては初の、主人公にビジュアルが設定された作品。

物語をより深く理解できるよう、主人公以外の視点から物語を描く「クロスビジョンモード」が採用されている。

世界観や設定の一部が、同社の前々作『3days 〜満ちてゆく刻の彼方で〜』とリンクしている。

コンシューマ移植版として、Xbox 360版『11eyes CrossOver』、PlayStation Portable版『11eyes CrossOver』が発売。

2010年にはファンディスク『11eyes -Resona Forma-』が発売された。

ストーリー



本編「罪と罰と贖いの少女」



姉を失い、怠惰な日々を送る主人公・皐月駆は、幼馴染の水奈瀬ゆかと共に、突如として辺り一面が赤く染まった世界に引き込まれてしまう。

そこで出会った他の少年少女たちと共に、彼らを殲滅しようとする黒騎士たちの存在を知る。

生き残るため、「赤い夜」を終わらせるため、そして守りたいものを守るため、命をかけた戦いが始まる。

追加シナリオ「虚ろなる鏡界」



Xbox 360版、PSP版の追加シナリオ。

本編と同時期に綾女ヶ丘で起こっていた事件を描いた外伝ストーリー。

本編ではサブキャラクターだった百野栞、奈月香央里が攻略ヒロインとして登場。

主人公・天見修は、現代魔術師であることを隠し、周囲と距離を置いて日々を送っていた。

そんな中、街では「ドッペルゲンガーを見たものは、行方不明になる」という噂が流れ始める。

クラスメイトの照屋匡から奈月香央里がドッペルゲンガーに会った話を聞き、修は失踪事件の調査を開始する。

ある夜、クラス委員長の紅野澪と修道服をまとった百野栞が戦っている場面に遭遇する。

登場人物



赤い夜に引き込まれた少年少女たち



正体不明の現象「赤い夜」に引き込まれた少年少女たち。

襲い来る闇精霊や黒騎士から逃れ、赤い夜を生き抜くために仲間と共に立ち向かう。

全員が異能者であり、合言葉は「友と明日のために!」

実は駆とゆか以外はそれぞれ異なる平行世界の人間で、虚無の欠片を持つことで赤い夜によってそれぞれの世界が重なり一堂に会することになる。

皐月 駆(さつき かける)
本作の主人公。
5年前に姉が自殺してから怠惰な生活を送っている。
右目は生まれつき虹彩異色症(ヘテロクロミア)であり、視力を失っている。
後にそれは「劫(アイオン)の眼」であることが判明する。

水奈瀬 ゆか(みなせ ゆか)
駆の幼馴染。
泣き虫で子ども染みた性格で、ペンギンの形をしたバックを愛用している。
駆に対して強すぎる想いを抱き、依存している傾向がある。
敵味方全ての特殊能力の発現を一時的に防ぐ「栄光の手(ハンズ・オブ・グローリー)」の力に目覚める。

草壁 美鈴(くさかべ みすず)
駆の1つ年上の先輩。
陰陽師の四大名門の1つである「草壁家」の血筋を引いており、陰陽師として洗練された戦闘技術を有している。
「赤い夜」に引き込まれたメンバーのリーダー格。

橘 菊理(たちばな くくり)
美鈴と同じ虹陵館学園の3年B組。
駆たちと出会う前に彼女と出会い、協力して赤い夜を生き抜いてきた。
駆の姉である皐月菊理と同じ名前であり、まったく同じ容姿をしている。
失語症で言葉を話すことができない。

広原 雪子(ひろはら ゆきこ)
虹陵館学園の1年C組。
駆のアルバイト先である「ツィベリアダ」の新人アルバイト。
明るく突拍子のない発言が多く、ムードメーカー的存在。
本性は感情が欠落し機械的に動く戦闘マシーン。

田島 賢久(たじま たかひさ)
虹陵館学園2年F組に所属する生徒だが、無断欠席や喧嘩を起こすなどの不良児。
自然発火能力であるパイロキネシスを持っている。

黒騎士



「赤い夜」に出現した敵。

闇精霊と違い理性を持ち、感情など人間味があるだけでなく、その力もはるかに強大。

駆たちを「虚無の欠片」と呼び、彼らの殲滅を目的とする。

個々の名称はラテン語での「七つの大罪」に由来する。

サブキャラクター



百野 栞(ももの しおり)
イタリアからの帰国子女で駆のクラスに転入してくる。
日本語が達者であり、大学生レベルの学力を有している。
読書家で、休み時間のほとんどを図書室で過ごしている。
冷静で口数が少なく、他者との交流や干渉を嫌い、孤立しようとしている。

奈月 香央里(なつき かおり)
主人公のクラスメイトで匡の家の隣に住む幼馴染。
元気で物事をはっきりと言う性格で匡に対するツッコミ役を担っている。

照屋 匡(てるや ただし)
主人公のクラスメイトで親友。
直情的で自身の性癖を隠そうとしない性格。

赤嶺 彩子(あかみね さいこ)
虹陵館学園の保険医。
元暴走族「紅天女」(クリムゾン)のヘッド。

テレビアニメ



『11eyes』のタイトルで、2009年10月から12月まで放送された。

アニメーション制作は動画工房

原作とストーリー展開が大幅に変更されている。

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