17ハーツ・スタジオ

17ハーツ・スタジオは、カリフォルニア州ロサンゼルス、ノース・ハリウッドのNoHoアート地区中心部に位置する、広大な録音スタジオです。その歴史は深く、数々の著名なアーティストが利用し、伝説的なアルバムがここで生まれました。

歴史

このスタジオは元々、ジム・デヴィッドが所有する「ワン・オン・ワン・レコーディング・スタジオ」として知られていました。当時から「ロサンゼルスで最高のドラム・サウンドが録れるスタジオ」として人気を博し、メタリカの16xプラチナ・アルバム『メタリカ』（通称『ブラック・アルバム』）のレコーディングでその名を知らしめました。メタリカが1992年にリリースしたドキュメンタリー『コンプリート・シーンズ・オブ・メタリカ』では、スタジオの様子がフィーチャーされています。

その後、日本のヘヴィメタルバンド、X JAPANのドラマーであるYOSHIKIがこのスタジオをブッキングしようとしたところ、1年先まで予約が埋まっていることが判明しました。YOSHIKIはこれを機に、1993年にスタジオを購入し、「エクスタシー・レコーディング・スタジオ」と改名しました。2012年には、17ハーツLLCがスタジオを買収し、現在の「17ハーツ・スタジオ」という名前に変更されました。

クライアント

17ハーツ・スタジオは、その長い歴史の中で、数多くの著名なアーティストに利用されてきました。メタリカ、キッス、アリス・イン・チェインズ、マイケル・ジャクソン、ジミ・ヘンドリックス、テンプテーションズ、ハル・デヴィッド、バート・バカラック、ディオンヌ・ワーウィック、マイケル・マクドナルド、メガデス、ハート、サミー・ヘイガー、バッド・イングリッシュ、エタ・ジェイムス、アレサ・フランクリン、モトリー・クルー、トム・ペティ、リタ・フォード、ア・パーフェクト・サークル、アース・ウィンド・アンド・ファイアーなど、ジャンルを超えた錚々たる面々が名を連ねています。

17ハーツ・スタジオに改称以降も、エイコン、アレックス・ダ・キッド、シーロー・グリーン、グッディー・モブ、ボーン・サグズン・ハーモニー、ボーイズIIメン、クルックス&キャッスルズ、ディーズル、ジャバウォーキーズ、ルイス・ハミルトン、マン、マーク・ロンソン、プリンス・ロイス、スカイラー・グレイ、スターリー、スティーヴ・ロベル、ゼンデイヤなど、現代の音楽シーンを代表するアーティストたちが利用しています。

スタジオ・ルーム

17ハーツ・スタジオには、様々なニーズに対応できる複数のスタジオ・ルームがあります。

スタジオA: 2,148平方フィートというロサンゼルス最大級の広さを誇るライブ・ルームが特徴です。414平方フィートのコントロール・ルーム、プライベート・ラウンジ、2つのアイソレーション・ブースを備えています。
スタジオB: リチャード・ランディスが設計を手掛けたスタジオで、ランディスの自宅スタジオ「ザ・グレイ・ルーム」を忠実に再現したものです。広々としたコントロール・ルーム、ライブ・ルーム、マシン・ルーム、ボーカル・ブースを備えています。
* スタジオC: 483平方フィートのミキシング/プロダクション・エリア、ラウンジ、ボーカル・ブースが設けられています。

その他にも、予備のオフィスやプロダクション用のスペースが用意されています。

17ハーツ・スタジオは、その歴史と実績、そして充実した設備により、世界中のアーティストから支持を集める、ロサンゼルスを代表する録音スタジオの一つです。

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