1920年の相撲

1920年、相撲界は新たな時代を迎えました。

両国[[国技館]]の再建

1月15日、両国[[国技館]]が再建され、その落成を迎えました。この再建は、相撲界にとって大きな出来事であり、新たな歴史の幕開けを象徴するものでした。

本場所の開催

1月場所（東京相撲）

場所：両国[[国技館]]
期間：1月16日より10日間
結果：西方101勝、東方90勝で西方勝利。旗手は大潮又吉。個人優勝は大錦卯一郎。

1月場所（大阪相撲）

場所：新世界国技館
期間：10日間

5月場所（大阪相撲）

場所：新世界国技館
期間：5月11日より10日間

5月場所（東京相撲）

場所：両国[[国技館]]
期間：5月14日より10日間
結果：東方97勝、西方69勝で東方勝利。旗手は阿蘇ヶ嶽梶右エ門。個人優勝は大錦卯一郎。

この年、東京相撲では東西の対抗戦が行われ、それぞれに熱戦が繰り広げられました。また、大阪相撲も活況を呈し、多くの観客を魅了しました。

その他の相撲披露

11月2日 - 3日には、明治神宮奉納相撲が開催されました。これは、相撲が単なる競技としてだけでなく、日本の伝統文化として尊重されていたことを示すものです。

誕生した力士たち

1920年には、後に相撲界を彩る多くの力士たちが誕生しました。

1月1日 - 駿河海光夫（最高位：前頭14枚目）
1月9日 - 藤錦千代吉（最高位：前頭18枚目）
1月15日 - 大熊宗清（最高位：前頭6枚目）
1月19日 - 玉櫻八郎（最高位：前頭20枚目）
1月28日 - 竜ヶ嵜唯雄（最高位：十両12枚目）
2月3日 - 豊錦喜一郎（最高位：前頭18枚目格）
2月20日 - 若瀬川泰二（最高位：小結）
3月5日 - 4代木村誠道（元・三役格行司）
3月19日 - 達ノ里寿弥（最高位：十両5枚目）
4月3日 - 吉葉山潤之輔（第43代横綱）
5月6日 - 薬師山精進（最高位：十両13枚目）
5月23日 - 冨久錦武光（最高位：十両11枚目）
8月5日 - 大ノ森金市（最高位：前頭5枚目）
8月15日 - 那智ノ山公晴（最高位：前頭19枚目）
10月31日 - 甲斐錦勝（最高位：前頭12枚目）

これらの力士たちは、それぞれの時代で活躍し、相撲界の歴史を彩りました。特に、吉葉山潤之輔は後に横綱となり、その名を歴史に刻みました。

この世を去った人々

一方で、相撲界を支えた人々がこの世を去りました。

1月7日 - 勢力忠四郎（最高位：十両筆頭）
8月26日 - 初代朝汐太郎（最高位：大関）
9月3日 - 荒岩亀之助（最高位：大関）
9月21日 - 若湊祐三郎（最高位：関脇）

これらの人々の功績は、相撲界の発展に大きく貢献しました。

まとめ

1920年は、両国[[国技館]]の再建、東西対抗戦、明治神宮奉納相撲、多くの力士の誕生と、相撲界にとって多くの出来事があった年でした。また、相撲界を支えた人々が亡くなった年でもありました。この年は、相撲の歴史において重要な転換期であったと言えるでしょう。

参考文献

酒井忠正『日本相撲史 中巻』ベースボール・マガジン社、1964年6月1日。

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