1938年のスポーツ

1938年のスポーツ界の重要な出来事

1938年は、日本及び世界のスポーツ界において多くの重要な出来事が起こりました。ここでは、様々な競技における出来事や選手達の活躍について振り返ってみましょう。

国内の動き

全日本学生送球連盟の結成

5月5日、全日本学生送球（ハンドボール）連盟が設立され、学生スポーツの振興が進みました。これにより、学生間でのハンドボール普及を目指す組織的な取り組みが始まりました。

東京オリンピックの開催返上

7月15日、東京オリンピックの組織委員会が第12回夏季オリンピックの開催を返上しました。この決定は、日本国内外で大きな波紋を呼びました。

総合競技大会

この年は、多くの競技大会が行われ、特に大英帝国競技大会や国際女子競技大会が注目されました。

大英帝国競技大会

第3回大英帝国競技大会がオーストラリアのシドニーで開催され、2月5日から12日まで多くの国の選手たちが競い合いました。これにより、国際的なスポーツ交流が進展しました。

国際女子競技大会

オーストリア・ウィーンで開催された第5回国際女子競技大会や、日本では第9回明治神宮体育大会が実施され、特に冬季スキーや氷上競技が盛り上がりを見せました。

アイスホッケー

アイスホッケー界では、スタンレーカップ決勝が行われ、シカゴ・ブラックホークスがトロント・メープルリーフスに勝利しました。これにより、ブラックホークスは3勝1敗でタイトルを手にしました。

アメリカンフットボール

12月11日にはNFLチャンピオンシップゲームが行われ、ニューヨーク・ジャイアンツがグリーンベイ・パッカーズを相手に23-17で勝利を収めました。これは、アメリカンフットボールの名勝負として語り継がれています。

大相撲

大相撲では、西横綱の双葉山定次が春と夏の両方で優勝し、13戦全勝を記録しました。この連勝記録は66まで伸び、相撲史上最長の連勝として記録されました。これにより、双葉山は国民的な英雄となりました。

また、横綱玉錦は12月4日に死去しており、彼の死去は大相撲界に大きな衝撃を与えました。

ゴルフ

世界4大ゴルフ大会では、アメリカのヘンリー・ピカードがマスターズを制し、全米オープンはラルフ・ガルダール、全英オープンはレッグ・ホイットコームが制覇しました。また、全米プロゴルフではポール・ラニアンが優勝しました。

サッカー

6月19日、フランスで行われた第3回FIFAワールドカップ決勝において、イタリアがハンガリーを4-2で下し、見事な勝利を収めました。この試合は国際サッカー界における名勝負として記憶されています。

自転車競技

自転車競技では、ジロ・デ・イタリアでジョバンニ・パレッティが、ツール・ド・フランスでジーノ・バルタリがそれぞれ総合優勝を果たしました。

テニス

テニス界では、ドン・バッジが全豪、全仏、ウィンブルドン、全米の4大大会で男子単優勝を果たし、年間グランドスラムを達成しました。女子では、ヘレン・ウィルス・ムーディがウィンブルドンでの8勝を記録し、特に注目を集めました。

野球

日本のプロ野球では、秋季リーグで東京巨人軍の中島治康が三冠王を達成しますが、当時はあまり注目を浴びることはありませんでした。海外では、ニューヨーク・ヤンキースがワールドシリーズでシカゴ・カブスを下し、4戦全勝でタイトルを手にしました。

誕生と死去

1938年には多くの著名なスポーツ選手が誕生し、その中には、ジャイアント馬場、猪熊功、ハーブ・エリオットなどが含まれます。一方で、嘉納治五郎や横綱玉錦などの名選手がこの年に亡くなり、スポーツ界に多大な影響を与えました。

このように、1938年はスポーツ界において多くの重要な出来事があった年でした。選手たちの活躍とともに、スポーツの発展が続いたことは、今後も語り継がれることでしょう。

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