1960年の日本競馬

1960年の日本競馬は、競馬界にとって多くの変革と出来事が起こった一年でした。この年、アメリカジョッキークラブカップが創設され、1月5日に第1回レースが開催されました。また、6月26日には宝塚記念が新たに創設され、競馬ファンにとって新たな楽しみが増えました。

競馬場の施設拡充

中山[[競馬場]]では、3月31日に芝1600メートルの新走路が完成し、9月19日には当時東洋一の規模を誇る4号スタンドが竣工しました。また、東京競馬場では、9月10日にダートコースが完成し、より多様なレースが開催できるようになりました。これらの施設拡充は、競馬の質の向上とファンサービスの向上に大きく貢献しました。

労働問題の表面化

一方で、競馬界では労働問題も表面化しました。1月には、全国競馬労働組合と関東調教師会との間で賃上げ交渉を目的としたストライキが発生しました。このストライキは2月27日に解決しましたが、11月には関西全馬労が菊花賞を前にストライキを決行するなど、労働問題が深刻化しました。これらの出来事は、競馬界における労働環境の改善の必要性を浮き彫りにしました。

その他の出来事

その他にも、3月17日には千葉県競馬組合が設立され、4月16日には農林省畜産局の競馬官室が「競馬監督課」に改正されるなど、競馬界の組織体制にも変化がありました。また、5月23日には、アジア[[競馬会議]]の第1回が東京で開催され、国際的な交流も進みました。

主な競走結果

1960年の主な競走結果は以下の通りです。

桜花賞：トキノキロク
皐月賞：コダマ
天皇賞（春）：クリペロ
優駿牝馬（オークス）：スターロッチ
東京優駿（日本ダービー）：コダマ
宝塚記念：ホマレーヒロ
菊花賞：キタノオーザ
天皇賞（秋）：オーテモン
有馬記念：スターロッチ

この年のクラシックレースでは、コダマが皐月賞と日本ダービーの二冠を達成し、スターロッチがオークスと有馬記念を制しました。また、障害競走ではロールメリーが中山大障害（春）と（秋）を連覇しました。

表彰

1960年の年度代表馬にはコダマが選ばれました。その他、各部門の最優秀馬は以下の通りです。

最優秀3歳牡馬：ハクシヨウ
最優秀3歳牝馬：トキクイン
最優秀4歳牝馬：スターロッチ
最優秀5歳以上牡馬：オーテモン
最優秀5歳以上牝馬：ヤマトノハナ
最良スプリンター：ヘリオス
最優秀障害馬：ロールメリー
* 最優秀アラブ：ヤマジヨー

この年に生まれた競走馬

この年に生まれた競走馬には、後に活躍するシャトーゲイ、メイズイ、グレートヨルカなどがいます。これらの馬たちは、1963年のクラシック戦線で活躍することになります。

まとめ

1960年の日本競馬は、新たな競走の創設や施設の拡充、労働問題の表面化など、様々な出来事が起こった一年でした。この年の出来事は、その後の日本競馬の発展に大きな影響を与えました。また、この年に誕生した競走馬たちは、後の競馬界を牽引する存在となり、競馬ファンにとって忘れられない一年となりました。

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