1967年の映画

1967年の映画

1967年は、日本及び世界の映画界において重要な出来事や変化があった年でした。この年、日本では多くの映画が公開され、様々なジャンルで観客の心を掴む作品が生まれました。

世界の動向

世界的には、7月17日にワーナー・ブラザースとセヴン・アーツ・プロダクションズが合併し、会社名をワーナー・セヴン・アーツに変更しました。続く7月20日には、モスクワ国際映画祭で、山本薩夫監督の『白い巨塔』が銀賞を受賞しました。また、8月13日にはアーサー・ペン監督の『俺たちに明日はない』が公開され、アメリカン・ニューシネマの流れが本格化しました。

9月8日には小林正樹監督の『上意討ち 拝領妻始末』がヴェネツィア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞するという快挙もありました。このように、国際的な評価を受けた日本の映画が存在感を示したことが印象に残ります。

日本の映画界

6月には名古屋で名鉄東宝劇場が新築オープンし、オープニング作品として70mm版の『風と共に去りぬ』が上映されました。日本の映画業界でも同時期に公開された多くの映画がヒットし、観客動員数も増加しました。
特に、8月3日に岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』が公開されると、同作品は大ヒットを記録し、以降の東宝8.15シリーズの始まりとなりました。

興行と作品の多様性

1967年の日本映画では、興行収入も好調で、入場料金は平均400円から259円というデータも示されています。この年の入場者数は約3億3507万人に達し、興行収入は789億4300万円という驚異的な数字を記録しました。

この年に公開された映画の中には、特に怪獣映画の人気が高まり、ガメラシリーズが続編を発表するなど、ジャンル映画のブームも顕著でした。

受賞と功績

映画賞においても、1967年は著名な受賞歴があり、第25回ゴールデングローブ賞で作品賞を『夜の大捜査線』が受賞し、主演男優賞にロッド・スタイガーが選ばれました。また、カンヌ国際映画祭やベネツィア国際映画祭でも日本映画が受賞するなど、国際的な評価を獲得しました。

映画人の誕生と変遷

その年、多くの映画人も新たに誕生しました。若村麻由美や宮崎吾朗、堀ちえみといった著名な俳優や監督がこの時期に誕生し、今後の日本映画界に多大なる影響を与えることになります。特に、彼らは後の映画やテレビ界で重要な役割を果たす存在になることでしょう。

結論

1967年は、日本映画が大きな変化を遂げた年として記憶されています。国内外での注目を集め、さまざまなジャンルでヒット作を生み出したことが、後の日本映画の基盤を築くことになりました。また、映画を通じて国際社会に向けたメッセージや価値観が共有される重要な年でもありました。

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