1967年大韓民国大統領選挙

1967年大韓民国大統領選挙の概要と影響

1967年5月3日、大韓民国では第6代大統領を選出するための選挙が行われました。この選挙は、前回の1963年の選挙に続くものであり、朴正煕大統領が与党の民主共和党から立候補し、民衆党と新韓党が統合して形成した野党の新民党からは尹潽善が出馬しました。

選挙の背景

大統領の任期は4年であり、朴大統領の任期が満了したため、新たに選挙が行われました。この選挙は、60年代に始まった韓国の経済発展における重要な節目となり、多くの国民が注目しました。朴正煕政権は1962年に開始された第1次開発5カ年計画を進めており、経済成長を実現することで国民の支持を集めていました。これが彼の再選に大きく寄与したと考えられます。

選挙結果

この選挙では、約1393万人の有権者のうち、1164万人以上が実際に投票を行い、投票率は83.6%と高い数字を記録しました。最終的に、朴正煕は有効投票数の51.4%を獲得し、尹潽善の41.0%を大きく上回る結果となり、再選を果たしました。前回選挙で朴が僅差で勝利したことを考えると、今回は明確な勝利と言えるでしょう。

地域別の得票状況

地域別に見ると、前年の選挙とは大きな違いが見られました。朴正煕の出身地である慶尚道などの嶺南地方では、経済発展のために集中投資が行われ、その恩恵を受けて国民の支持を得ました。しかし、反対に全羅道のような地域では、経済政策に対する反発が生じ、朴候補が敗北する結果となりました。特に、西部地域（ソウル・京畿道・忠清南道・全羅北道・全羅南道）では尹潽善が強い支持を得ました。

政治的影響

この選挙での朴正煕の勝利は、韓国の政治システムに多大な影響を及ぼしました。与党である民主共和党は、この後行われる総選挙でも絶対的な多数を獲得し、政権を安定させることに成功しました。これにより、朴政権はさらなる政策推進が可能になり、韓国の経済発展に大きな影響を与えることとなります。

まとめ

1967年の大韓民国大統領選挙は、朴正煕が再選を果たし、経済成長を続けるための重要なステップとなりました。選挙結果はその後の韓国政治においても重要な位置を占め、多くの国民が経済発展果たすために政権の継続性を求めていたことが反映されています。

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