1969年のバレーボール

1969年のバレーボール界の動向

1969年は、バレーボール界にとって多くの出来事があった年でした。国際大会では新たな勢力が台頭し、国内では熱戦が繰り広げられました。また、バレーボール用具の進化やメディアでの露出も増え、社会的な関心も高まりました。

国際大会

1969年、バレーボール界で最も注目された国際大会は、東ドイツで開催された第2回ワールドカップバレーボール男子大会でした。この大会で、東ドイツが初優勝を飾り、世界を驚かせました。また、南米選手権では男女ともにブラジルが優勝し、その強さを見せつけました。北中米選手権では、男子はキューバ、女子はメキシコがそれぞれ初代王者となりました。

• - ワールドカップ男子

- 金メダル：東ドイツ
- 銀メダル：日本
- 銅メダル：ソビエト連邦

• - 南米選手権

- 男子：
- 金メダル：ブラジル
- 銀メダル：ベネズエラ
- 銅メダル：ウルグアイ
- 女子：
- 金メダル：ブラジル
- 銀メダル：ペルー
- 銅メダル：ウルグアイ

• - 北中米選手権

- 男子：
- 金メダル：キューバ
- 銀メダル：メキシコ
- 銅メダル：アメリカ合衆国
- 女子：
- 金メダル：メキシコ
- 銀メダル：キューバ
- 銅メダル：アメリカ合衆国

国内大会

日本では、第2回日本リーグが開催され、男子は日本鋼管、女子は日立武蔵がそれぞれ優勝しました。また、全日本総合選手権では、男子6人制で中央大学、女子6人制でヤシカが優勝。男子9人制は富士鉄名古屋、女子9人制は石川島呉が制しました。全日本都市対抗では、男子は松下電器、女子はニチボー貝塚がそれぞれ頂点に立ちました。

• - 第2回日本リーグ

- 男子：
- 1位：日本鋼管
- 2位：松下電器
- 3位：専売広島
- MVP：大古誠司
- 女子：
- 1位：日立武蔵
- 2位：ヤシカ
- 3位：ニチボー貝塚
- MVP：高山鈴江

• - 全日本総合選手権

- 男子6人制：
- 決勝：中央大学 3-1 日本鋼管
- 女子6人制：
- 決勝：ヤシカ 3-1 日立武蔵
- 男子9人制：
- 決勝：富士鉄名古屋 2-1 簡易保険
- 女子9人制：
- 決勝：石川島呉 2-1 三菱電機神戸

• - 第18回全日本都市対抗

- 男子：
- 1位：松下電器
- 2位：専売広島
- 3位：富士フイルム
- 女子：
- 1位：ニチボー貝塚
- 2位：日立武蔵
- 3位：ヤシカ

その他の出来事

この年、ミカサ社のボールが国際バレーボール連盟（FIVB）から国際大会公式試合球に認定され、バレーボール用具の国際標準化が進みました。また、テレビドラマ「サインはV」やテレビアニメ「アタックNo.1」の放送開始は、バレーボールの人気をさらに高めるきっかけとなりました。

バレーボール界の著名な誕生

この年、後のバレーボール界を担う多くの選手たちが誕生しました。佐藤浩明、ヨーコ・ゼッターランド、ルスラン・オリフベル、久保義人、青山繁、ホリー・マクピーク、鈴木晶子、永富有紀、辻知恵、宮崎謙彦、ウラジミール・バテズ、大浦正文、成田貴志、山内美加、土屋かおり、ワジム・ハムツキフといった面々が、後のバレーボール界を盛り上げました。

まとめ

1969年は、バレーボール界にとって大きな転換期となる年でした。国際大会での新たな勢力の台頭、国内での熱戦、そしてバレーボールの普及に大きく貢献したメディアの存在。これらの要素が複合的に作用し、バレーボールは社会的な関心を高め、更なる発展を遂げていくこととなりました。

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