1976年の近鉄バファローズ

1976年の近鉄バファローズのシーズン動向

1976年、近鉄バファローズは西本幸雄監督にとって3年目のシーズンでした。この年のチームは、期待されていた選手たちの活躍を背景に、前年の好成績を受け継ぐ形でシーズンを迎えました。しかし、阪急ブレーブスとの競争に苦しみ、最終的にはBクラスでシーズンを終えることとなりました。

チームの構成と期待

このシーズン、近鉄バファローズには移籍選手が多く加入しました。特に柳田豊や島本講平といった選手は、新たな戦力としてチームに加わり、その活躍が期待されました。さらに、鈴木啓示や神部年男といった既存戦力も健在で、これらの選手たちが合わさることで、チームの競争力が高まると考えられていました。

前期の振る舞い

しかし、シーズンは厳しいスタートを切りました。阪急の勢いに押され、開幕ダッシュを許してしまったことが影響し、結果として前期は5位で終了。借金は8を抱え、選手たちが奮闘するも結果が伴わない状況が続きました。特に、移籍選手の柳田や日本ハムから移籍した阪本敏三が期待通りの活躍を見せたものの、チーム全体のパフォーマンスが安定しませんでした。

後期の回復

後期に入ると、チームは少しずつ立て直しを図りました。借金を1にとどめ、4位に浮上することに成功しました。例えば、投手陣では前年の成功を引き継ぐ形で鈴木や神部、柳田たちが引き続き力を発揮し、チーム防御率は3.04とリーグ内で3位を記録しました。これにより、少しずつではありますが、チームの状態が改善されていきました。

打撃面の成績

打撃陣でも、中心選手であるクラレンス・ジョーンズが36本塁打を記録し、2度目の本塁打王に輝きました。また、伊勢孝夫や羽田耕一といった選手も奮闘し、攻撃面でチームを支えました。これらの結果、チームとしてはやや持ち直したものの、優勝争いには程遠く、阪急や南海には及びませんでした。

シーズン終了後

シーズン全体を振り返ると、通算成績は57勝、66敗、7分の4位という結果に終わり、西本監督が就任以来2度目のBクラスでのシーズンとなりました。チームが創設されて以来、初優勝を目指してきましたが、この年も達成することはできませんでした。プレーオフが行われることもなく、阪急が完全優勝を果たしたため、近鉄バファローズにとっては新たな挑戦が必要な年となったのです。

結論

1976年の近鉄バファローズは、選手の活躍があったものの、開幕ダッシュに失敗し、結局はBクラスに沈む結果となりました。西本監督のもと、さらなる飛躍を目指すシーズンを迎えることになるでしょう。

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