1978年全米オープン (テニス)

1978年全米オープン

1978年の全米オープンは、ニューヨークのマンハッタンにある「USTAナショナル・テニスセンター」で、8月28日から9月10日までの期間に開催されました。この大会は、会場がこれまでのフォレストヒルズからフラッシングメドウへと移転し、テニスコートのサーフェスもハードコートに変更されたという大きな転換点を迎えた年でもあります。

大会の流れ

1978年の大会では、男子シングルスに128名、女子シングルスに96名の選手が参加し、各種目とも7回戦制で行われました。女子シングルスでは、32名の選手が初戦不戦勝（“Bye”）となる形式が採用され、一部シード選手が2回戦からの登場となるなど、バラエティに富んだ戦いが繰り広げられました。

シード選手

男子シングルスでは、ジミー・コナーズが優勝し、ビョルン・ボルグが準優勝という結果になりました。特筆すべきは、ジミー・コナーズがこの優勝で大会2年ぶり、3度目の栄冠を勝ち取ったことです。その他のシード選手には、ビタス・ゲルレイティスとジョン・マッケンローがそれぞれベスト4に進出しました。

女子シングルスでは、クリス・エバートが大会4連覇を達成しました。彼女は準決勝でパム・シュライバーを破り、決勝戦へと駒を進めました。対するパム・シュライバーは、マルチナ・ナブラチロワを相手に準決勝を勝ち抜いています。

大会経過

男子シングルス

準々決勝では、ビョルン・ボルグがラウル・ラミレスと対戦し、6-7, 6-4, 6-4, 6-0の接戦を制しました。ジョン・マッケンローは、ブッチ・ワルツ相手に圧倒的な強さを見せ、6-1, 6-2, 7-6で勝利。準決勝では、ボルグがビタス・ゲルレイティスを相手に6-3, 6-2, 7-6で勝利し、コナーズはジョン・マッケンローを6-2, 6-2, 7-5で破って決勝へと進みました。

女子シングルス

女子の準々決勝では、マルチナ・ナブラチロワがバージニア・ルジッチ相手に6-3, 6-2で勝利し、パム・シュライバーはレスリー・ハントを6-2, 6-0で破りました。準決勝では、シュライバーがナブラチロワを7-6, 7-6で下し、クリス・エバートがウェンディ・ターンブルを6-3, 6-0で打ち破りました。

決勝戦の結果

男子シングルスの決勝では、ジミー・コナーズがビョルン・ボルグを相手に6-4, 6-2, 6-2というスコアで勝利を収めました。一方、女子シングルスではクリス・エバートがパム・シュライバーを相手に7-5, 6-4で勝利しました。男子ダブルスではスタン・スミスとボブ・ルッツが、女子ダブルスではビリー・ジーン・キングとマルチナ・ナブラチロワがそれぞれ優勝を果たし、混合ダブルスではフルー・マクミランとベティ・ストーブが栄冠を手にしました。

この大会は、テニス界に新たな歴史を刻む瞬間でもあったといえるでしょう。

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