1981年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ

1981年のナショナルリーグ優勝決定戦

1981年、メジャーリーグベースボール（MLB）のポストシーズンは10月6日に幕を開け、ナショナルリーグのリーグ優勝決定戦が13日から19日までの間に行われました。このシリーズでは、ロサンゼルス・ドジャースがモントリオール・エクスポズを相手に、5試合の激闘の末、3勝2敗で勝利を収めました。この勝利により、ドジャースは3年ぶりのリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズへの進出を決めました。

この年は、選手会のストライキの影響でレギュラーシーズンが前期と後期に分かれ、ポストシーズン進出チームの構成が例年とは異なりました。ドジャースは西地区で2位、エクスポズは東地区で2位でしたが、前期または後期のどちらかを制して地区シリーズに進出したため、ポストシーズンに駒を進めることができました。

レギュラーシーズン中、両チームは7回対戦し、ドジャースが5勝2敗とリードしていましたが、エクスポズはカナダ球団として初のリーグ優勝を目指していました。このシリーズでは、エクスポズが先に王手をかけますが、ドジャースが第4戦と第5戦を連続して勝ち抜くことで逆転し、最終的にシリーズを制しました。

試合結果

シリーズは10月13日に始まり、移動日や雨天順延を経て、合計5試合が行われました。それぞれの試合の概要は以下の通りです。

第1戦（10月13日）

ドジャー・スタジアムでの初戦では、ドジャースが2回裏から得点を重ね、最終的に2−0で勝利しました。ドジャースのバート・フートン投手は7.2イニング無失点の素晴らしい投球を見せ、その後も堅実な守備に支えられました。

第2戦（10月14日）

エクスポズは先制点を奪うも、ドジャースは逆転のチャンスを生かせず、エクスポズのレイ・バリスに完封され、エクスポズが3−0で勝利しました。

第3戦（10月16日）

モントリオールでの試合では、ドジャースが1点を先制したものの、エクスポズが反撃し、一挙に4点を取る展開に。エクスポズの先発、スティーブ・ロジャースが完投勝ちを収め、エクスポズがシリーズ王手をかけました。

第4戦（10月17日）

直前の試合まで好調を維持していたエクスポズだったが、ドジャースが激しい反撃を見せ、最終的には9回に4点を追加して勝利し、シリーズを第5戦に持ち込みました。

第5戦（10月19日）

この試合は雨天順延となり、昼間の寒空の中行われました。エクスポズは先制点を奪ったものの、ドジャースも同点に追いつきます。そして、リック・マンデイの決勝ソロ本塁打によりドジャースが勝利。これにより、ドジャースはシリーズを3勝2敗で制してワールドシリーズ進出を果たしました。

この第5戦は、エクスポズファンの間で「ブルー・マンデイ」と呼ばれることとなりました。ドジャースはその後、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者のニューヨーク・ヤンキースを破り、優勝を達成しました。

結論

1981年のナショナルリーグ優勝決定戦は、野球史に残る名勝負の一つとなり、ドジャースの強さと戦略的なプレーがいかに重要だったかを示すものでした。この年のポストシーズンは、選手やファンにとって忘れがたいものとなったことでしょう。

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