1982年のバレーボール

1982年のバレーボール

1982年（昭和57年）は、バレーボール界において国際的な出来事や大会が数多く開催された年です。世界のクラブチーム設立、国際バレーボール連盟（FIVB）への加盟国増加、そして世界選手権など、多方面で動きがありました。

主な出来事と国際情勢

イタリアではパッラヴォーロ・ピアチェンツァ、ポーランドではムシニアンカ・ムシナといったクラブチームが設立されました。国際バレーボール連盟には、アイルランド、ウガンダ、コモロ、ジンバブエ、セーシェル、チャイニーズタイペイ、フィジー、ブルネイ、北アイルランドの9カ国・地域が新たに加盟しました。国内では、11月にダイエー女子バレーボール部が創部されました。

主要国際大会

1982年はバレーボール最高峰の国際大会の一つである世界選手権が開催されました。

男子世界選手権

金メダルはソビエト連邦、銀メダルはブラジル、銅メダルはアルゼンチンでした。

女子世界選手権

中国が初の金メダル、ペルーが銀メダル、アメリカ合衆国が銅メダルを獲得しました。中国の優勝は、世界の女子バレーボール勢力図に大きな変化をもたらしました。

日本国内大会

国内では、日本リーグと全日本都市対抗が行われました。

第15回日本リーグ

男子：優勝は富士フイルム（17勝4敗）。2位は新日本製鉄（16勝3敗）、3位は専売広島（13勝8敗）。MVPは山田修司。
女子：優勝は日立（21勝）。2位はユニチカ（17勝4敗）、3位は東洋紡（14勝7敗）。MVPは江上由美。

第31回全日本都市対抗

男子：優勝は日本鋼管。準優勝は新日鉄。3位は富士フイルム、松下電器。黒鷲賞は花輪晴彦。
女子：優勝は日立（日本リーグとの二冠）。準優勝はユニチカ。3位はカネボウ、東洋紡。女子黒鷲賞は江上由美。

この年に誕生した主なバレーボール選手

1982年は、後のバレーボール界を彩る多くの才能が誕生しました。

1月3日 - フィリップ・マイヨ
1月4日 - 落合真理
1月7日 - キム・スタエレンス
1月20日 - 小菅真弓
1月22日 - パウラ・ペケーノ
1月30日 - 岩田正之
1月31日 - アレクセイ・ベルボフ
2月5日 - 森田亜貴斗
2月5日 - ハン・ユミ
2月22日 - クリスチャン・サバーニ
3月2日 - カティ・ラツバイト
3月7日 - マリオラ・ゼニク
3月18日 - パオラ・カルドゥッロ
3月21日 - 高橋幸造
3月24日 - 大友愛
4月2日 - 大道大輔
4月7日 - アガタ・ムロズ （+2008年）
4月13日 - イェレナ・ニコリッチ
4月18日 - ジェームス・オンテレ
4月26日 - 木内学
5月2日 - 石倉弘士
5月7日 - 中西了将
5月19日 - 田中飛鳥
6月5日 - 山本英之
6月10日 - 西尾太作
6月18日 - 佐田樹理
7月9日 - 和久山志恵里
7月13日 - 黒羽桂子
7月25日 - サレハ・ユーセフ
7月30日 - エルナルド・ゴメス
8月7日 - アンネリス・バルガス
8月15日 - 谷村孝
8月16日 - テオドル・サルパロフ
8月19日 - 加賀龍哉
8月23日 - 松崎さ代子
9月9日 - ウェリサ・ゴンザーガ
9月13日 - 鈴木健太
9月30日 - 勝野裕士
9月30日 - 冨田寧寧
10月6日 - 大槻めぐみ
10月8日 - 古藤千鶴
10月21日 - 井上香織
10月31日 - 枩田優介
11月3日 - ボヤン・ヤニッチ
11月8日 - 渡辺真由美
11月10日 - 金丸将大
11月23日 - 久保雅
11月23日 - 近藤茂
11月23日 - ジェニファー・ジョインズ
12月12日 - 五十嵐元
12月16日 - 北島武
12月28日 - オルガ・ナセドキナ

この年に逝去されたバレーボール関係者

松下電器女子監督や全日本女子監督として日本のバレーボール強化に貢献した加藤明氏が、3月20日に49歳で逝去されました。

まとめ

1982年は、国際的な組織の拡大、世界選手権でのドラマ、そして日本の国内大会での熱戦など、バレーボール界にとって多くの出来事があった年です。多くの新たな選手が生まれ、バレーボールの歴史において重要な一年となりました。

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