2プレイヤー

2プレイヤーとは

2プレイヤー（two player）とは、コンピュータゲームにおいて2人のプレイヤーが同時にゲームを開始するスタイルを指します。この方式は「2人用」や「2人プレイ」とも称され、別のプレイヤー（またはプレイヤーキャラクター）を示す言葉として「2P」や「プレイヤー2」「2up」などの略称も使われています。1人プレイを示す「1プレイヤー」あるいは「1P」が対義語となります。

歴史と背景

1970年代に登場したコンピュータゲームの初期作《オデッセイ》や《ポン》には既に2人対戦の要素が存在していました。そのため、コンピュータゲームの誕生と同時に1人プレイと2人プレイ、両者を意識する必要が出てきました。

ファミリーコンピュータなどのゲーム機では、一般的にプレイ時に片方のコントローラしか使用できないため、1プレイヤーでプレイする際には決まったコントローラを使用し、2プレイヤー用のコントローラは常に待機状態となります。この2プレイヤー用のコントローラは「2P側」や「IIコン」とも呼ばれます。

マルチプレイヤーとの関係

オンラインゲームや洋ゲーなどでは、複数人でプレイ可能なモードを「マルチプレイヤー（multi player）」と称し、これが2人以上のプレイヤーの同時参加を意味します。単独で楽しむ方式は「シングルプレイヤー」と呼ばれ、その違いが際立っています。

2プレイヤーのプレイスタイル

2プレイヤーのゲームには多数のスタイルがあります。ここでは主な方式をいくつか紹介します。

交互プレイ

『グラディウス』や『スーパーマリオブラザーズ』のようなゲームでは、2人のプレイヤーが交互にプレイを行います。プレイヤーがミスをした場合は、次のプレイヤーに交代し、ミスした状態からゲームを再開します。スコアは各プレイヤーの独立したものとしてカウントされます。

同時プレイ

『コラムス』や『クォース』といったゲームでは、画面が分かれていて2人が同時に楽しむことができます。ゲーム内容は同じでも、スコアのカウントはそれぞれ異なります。

対戦プレイ

この方式では、2人が競い合う形でゲームを進めます。『ポン』や『ストリートファイター』のように、実際のスポーツや対戦状況を模したゲームが多く存在し、勝敗を決める要素が重要な役割を果たします。登場キャラクターの特性を生かしたプレイが求められます。

協力プレイ

『マリオブラザーズ』や『ツインビー』などでは、プレイヤー同士が協力してプレイすることができます。この方式では、1人プレイ用のゲームが変更されたり、難易度が上がる場合もあります。スコアのルールはゲームによって異なります。

2Pキャラの存在

多くのゲームにおいて、2人目のプレイヤー用に特別にデザインされたキャラクター「2Pキャラ」が存在しています。1Pキャラとの色分けや性能での差別化が図られることもあるため、時には異なるキャラクター名が与えられたりします。

同キャラ対戦

同じキャラクターを使った対戦を「同キャラ対戦」と称します。この形式では、双方のプレイヤーが同じキャラクターを選んで戦います。この際に2Pカラーが特定の条件下で登場したり、キャラクターに複数の配色が用意されることが一般的です。

主な2Pキャラの例

• - ルイージ: 『マリオブラザーズ』で登場したマリオの双子の弟。後にキャラクターとして独立した。
• - ケン・マスターズ: 『ストリートファイター』シリーズで登場。リュウを基にしたキャラクターで、対戦時に独自の特性を持つ。
• - ロードブリティッシュ: 『沙羅曼蛇』にて登場。グラフィックや性能が異なるキャラクター。

このように、2プレイヤー方式のゲームは多様で、プレイヤー同士のインタラクションや競争の楽しみ方を広げています。近年のゲームでも、このスタイルは依然として人気があり、新たな切り口で発展を遂げています。

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