2月19日 (旧暦)

旧暦2月19日は、月の満ち欠けを基にした太陰暦における2月の19日目にあたります。この日は、現代の暦とは異なる時間の流れの中で、様々な出来事が繰り広げられてきました。六曜においては「友引」にあたり、古くからの暦注が人々の生活に影響を与えていたことが伺えます。

歴史的な出来事

天安元年（857年）： 藤原良房が太政大臣に就任しました。これは、人臣として初めて太政大臣に任ぜられた事例であり、当時の政治体制における重要な転換点となりました。
文治元年/寿永4年（1185年）： 屋島の戦いが勃発。源義経が平家軍を奇襲し、那須与一が船上の扇の的を射落としたという逸話が残っています。この戦いは、源平合戦の趨勢を大きく左右する出来事となりました。
寛政2年（1790年）： 江戸の隅田川河口に、無宿者を収容し更生させるための施設「加役方人足寄場」が設置されました。これは、当時の社会問題に対する幕府の対策を示すものでした。
天保8年（1837年）： 大塩平八郎の乱が発生。大坂町奉行所の元与力であった大塩平八郎が、天保の大飢饉で困窮する人々を救うために立ち上がりました。この蜂起は、幕末の社会不安を象徴する出来事として知られています。
文久元年（1861年）： 辛酉革命により元号が万延から文久に改められました。これは、政治的な変動を反映した改元であり、幕末の動乱期を象徴する出来事の一つです。
明治元年（1868年）： 旧幕臣を中心とした彰義隊が上野寛永寺で結成されました。これは、新政府軍に対する徹底抗戦を主張する動きであり、戊辰戦争の一環として重要な意味を持ちます。

誕生日を迎えた人々

永禄4年（1561年）： 井伊直政が誕生。徳川四天王の一人として、数々の戦で武功を挙げました。
文化元年（1804年）： 間部詮勝が誕生。江戸時代後期に老中を務め、越前鯖江藩の藩主でもありました。
文政4年（1821年）： 初代花柳壽輔が誕生。日本舞踊花柳流の初代家元であり、今日の日本舞踊の発展に大きく貢献しました。
天保6年（1835年）： 有栖川宮熾仁親王が誕生。戊辰戦争では東征大総督として活躍しました。

亡くなった人々

乾興元年（1022年）： 北宋の第3代皇帝である真宗が崩御しました。
長寛2年（1164年）： 藤原忠通が亡くなりました。平安時代後期に摂政・関白として権勢を誇りました。
永正8年（1511年）： 吉田兼倶が亡くなりました。神道家として吉田神道を創始し、神道界に大きな影響を与えました。
宝永元年（1704年）： 初代市川團十郎が亡くなりました。歌舞伎役者として人気を博し、歌舞伎の発展に尽力しました。

関連事項

旧暦は、月の満ち欠けに基づいており、現代の太陽暦とは異なる時間軸を持っています。旧暦の日付は、季節の移り変わりをより感じさせるものとして、今もなお、一部の行事や文化に深く関わっています。

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