2001年世界水泳選手権

2001年世界水泳選手権

2001年7月16日から29日までの間、福岡市博多区にあるマリンメッセ福岡を中心に開催された第9回世界水泳選手権は、アジア初のワールドクラスの水泳大会として注目を集めました。この大会は、様々な競技が行われ、日本水泳界にとって特別な意味を持つイベントとなりました。

大会の概要

この世界水泳選手権は特にユニークな点がいくつかありました。日本のオートバイメーカーであるヤマハ発動機が制作した50m公認プールが仮設され、常設ではないという前例のない形で開催されました。競泳とシンクロナイズドスイミングはマリンメッセ福岡で、飛込競技は福岡県立総合プール、男子水球は博多の森センターコート、女子水球は福岡市立総合西市民プール、そしてオープンウォータースイミングは百道浜という各所で競技が行われました。この多様な会場の配置も、観客にとって新たな体験となり、福岡の魅力を引き出す結果となりました。

今大会では、東京オリンピックで正式種目として採用される男子800m自由形、女子1500m自由形、そして自由形以外の50m種目が新たに追加されたことでも話題を呼びました。大会のテーマソングとしては、B'zの「ultra soul」が採用され、イベントの盛り上がりを一層引き立てました。大会終了間際には、「GOLD」も演奏され、感動的なフィナーレを迎えました。さらに、大会のマスコットキャラクターには、河童をモチーフにした「ぱちゃぽ」が作成され、今もなお日本水泳連盟で利用されています。

競技結果・国別メダル

競技スケジュールには多くの競泳、飛込、シンクロナイズドスイミング、水球、オープンウォータースイミングが含まれており、各競技の結果やメダル受賞国が詳しく関心を集めました。

日本でのテレビ放送

国内での中継に関しては、これまでの放送権はNHKが保持していたものの、今大会ではテレビ朝日が放映権を獲得しました。ANN系列向けに放送されたほか、一部の試合は福井放送やテレビ宮崎でも中継されるなど、多くの視聴者に届きました。

準決勝や決勝は午後6時から行われ、放送が19時から行われ、時差放送も実施されました。特に、7月23日から27日までは、通常の番組枠を拡大し、21:36から『ニュースステーション』を18分拡大して放送した点も印象的でした。また、大会最終日には第19回参議院議員通常選挙が重なり、特別な番組編成が組まれました。

テレビ朝日の番宣CMでは、3DCGキャラクターの速水亜矢が挫折を乗り越えて大会出場を勝ち取るストーリーが描かれており、主に4部構成で展開されました。22年後、同じ福岡市で第20回世界水泳が開催される際には、亜矢の娘を設定した速水永遠が「世界初のバーチャルスイマー」として登場しています。

大会協賛

大会の運営には様々な企業が協賛し、日本コカ・コーラが特別協賛、他にもアリーナ、ヤマハ発動機、セイコーなどが公式協賛として名を連ねました。また、近畿日本ツーリストや日本テレコムの協力も得られました。これらの支援によって、成功を収めることができたこの大会は、日本の水泳界にとっても大切な一ページを刻む出来事でした。

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