2003年東京都知事選挙

2003年東京都知事選挙：石原慎太郎氏が圧勝した選挙

2003年4月13日に行われた東京都知事選挙は、現職の石原慎太郎氏が再選を果たした選挙です。この選挙は、第15回統一地方選挙の一環として実施されました。

選挙の背景

選挙前から石原氏の圧勝が予想されており、対立候補の擁立は難航しました。民主党東京都連は、円より子氏らの主導で、評論家・フェミニストの樋口恵子氏を擁立しました。樋口氏は、社民党、東京・生活者ネットワーク、みどりの会議の支持を受け、野党結集を目指しました。また、樋口氏と事実婚の関係にあった故・新井直之氏が創価大学で教鞭をとっていた繋がりから公明党の票も期待されましたが、自公連立を崩すには至りませんでした。さらに、民主党都連は、石原都政において事実上与党の一角であったため、多くの民主党都議が石原氏を支援しました。共産党は、革新系無所属候補の擁立が難航したため、党幹部の若林義春氏を擁立しました。

ドクター・中松氏は3度目の出馬となりました。元農水官僚の池田一朝氏は、選挙ポスターや政見放送を辞退し、選挙公報のみで独自の戦いを挑みました。この選挙では、中松氏以外の常連泡沫候補は出馬を見送り、候補者数が少ない珍しい選挙となりました。

投票結果

投票率は44.94%と、前回1999年の57.87%を大きく下回りました。有権者数は988万4071人、投票総数は444万2195票でした。

石原氏は、前回同様、石原軍団を総動員した豪華な選挙戦を展開し、マスコミを利用して防犯対策や歌舞伎町浄化の実績を強調しました。その結果、都民からの強い支持と反石原票の分散により、東京都知事選挙史上最高の得票率で再選を果たしました。一方、樋口氏は「独断専行」「軍国おじさん」と石原氏を批判し、「平和ボケばあさん」を自称して選挙戦に臨みましたが、石原氏の圧倒的な強さの前に伸び悩みました。若林氏は、石原氏と樋口氏の対立構図の中で全く注目されず、訴求力を欠き、供託金を没収されるという惨敗を喫しました。

各候補者の結果

まとめ

2003年の東京都知事選挙は、石原慎太郎氏の圧倒的な勝利で幕を閉じました。この選挙では、石原氏の強い支持基盤と、対立候補の伸び悩み、そして低い投票率が特徴的でした。また、候補者数が少なかった点も、過去の東京都知事選挙とは異なる点でした。



脚注

* 東京都知事選 - 過去の選挙 朝日新聞デジタル

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