2004年の音楽

2004年の音楽

2004年の音楽シーンは、多様な出来事が目まぐるしく起こった一年でした。KICK THE CAN CREWの韓国進出を皮切りに、アイドルグループのデビュー、人気アーティストの解散、音楽配信の台頭など、音楽業界の変革期を象徴するような出来事が相次ぎました。

音楽業界の動向

1月には、KICK THE CAN CREWがアルバム『GOOD MUSIC』を日韓同時発売し、韓国での邦楽解禁後初のリリースとして話題を呼びました。また、安倍なつみがモーニング娘。を卒業し、新たな道へ進みました。

2月には、スピッツの「スターゲイザー」がオリコン週間シングルチャートで初登場1位を獲得し、L'Arc〜en〜Cielが2年5ヶ月ぶりにシングル「READY STEADY GO」を発売するなど、人気アーティストの活躍が目立ちました。THE HIGH-LOWSの『日曜日よりの使者』のシングルカットも話題となりました。

3月には、ハロー!プロジェクトからBerryz工房がデビューし、アイドル戦線に新たな風を吹き込みました。一方で、Hysteric Blueがギター担当の不祥事により解散、Whiteberryも解散するなど、別れもありました。

4月には、サスケが『青いベンチ』を全国発売、スムルースが『帰り道ジェット』でメジャーデビューするなど、新たな才能が開花しました。また、鈴木亜美が活動を再開し、平井堅がシングル「瞳をとじて」を発売し大ヒットを記録しました。

5月には、椎名林檎率いる東京事変が本格始動し、その斬新な音楽性で注目を集めました。

6月には、175RのSHOGOと元SPEEDの今井絵理子の結婚、KICK THE CAN CREWの活動休止が発表されました。

7月には、THE YELLOW MONKEYが解散し、ポルノグラフィティのTamaが脱退するなど、人気バンドの解散やメンバーの脱退が相次ぎました。一方で、ゆずがNHKアテネオリンピック中継テーマソング「栄光の架橋」を発売し、国民的な応援ソングとして支持を集めました。

8月には、エイベックスのお家騒動が勃発し、依田巽会長が辞任、松浦勝人が社長に就任しました。また、辻希美と加護亜依がモーニング娘。を卒業、槇原敬之がアルバム「EXPLORER」を発売、元チェッカーズの徳永善也が逝去しました。

9月には、宇多田ヒカルがUtadaとして全米デビュー、東京事変がシングル「群青日和」でデビュー、フラワーカンパニーズが『深夜高速』を発売、アンダーグラフがシングル『ツバサ』でメジャーデビュー、BENNIE Kが『サンライズ』を発売するなど、国内外で新たな才能が開花しました。

11月には、ロードオブメジャーがメジャーデビュー、ヒップホップアーティストのTOKONA-Xが逝去しました。

12月には、ダメージプランのダイムバッグ・ダレルが銃撃され死亡する悲劇がありました。KinKi Kidsがシングル「Anniversary」とシングルコレクションを同時発売しました。

シングル・アルバムの動向

2004年は、シングルCDのミリオンセラーが15年ぶりに皆無となる一方、着うたが普及し、音楽配信への移行が本格化しました。ORANGE RANGE|ORANGE_RANGEが人気を集め、平井堅の「瞳をとじて」が年間シングルチャート1位を獲得しました。アルバムでは、宇多田ヒカルのベストアルバムが1位を獲得し、クイーンのベストアルバムがテレビドラマの影響で大ヒットしました。ORANGE RANGE|ORANGE_RANGEの『musiQ』は発売初日に100万枚を突破する記録を打ち立てました。

イベント・ライブ

ZARDが初の全国ツアーを開始、GLAYがUSJで大規模ライブを開催、長渕剛が桜島でオールナイトコンサートを敢行するなど、大規模なライブイベントが開催されました。また、氣志團が東京ドームでライブを行うなど、新たな挑戦もありました。

2004年は、音楽業界の変革期であり、新たな才能の台頭、音楽配信の普及、大規模ライブイベントの開催など、多様な動きが見られた一年でした。

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