2005年世界陸上競技選手権大会日本選手団

2005年世界陸上競技選手権大会（ヘルシンキ）日本選手団

2005年8月6日から14日にかけてフィンランドの首都ヘルシンキで開催された第10回世界陸上競技選手権大会に、日本は総勢55名の選手団を派遣しました。これは澤木啓祐監督率いる構成で、男子33名、女子22名の選手が参加しました。

この大会において、日本勢は複数の種目で顕著な成績を収めました。中でも、男子400メートルハードルに出場した為末大選手と、男子マラソン代表の尾方剛選手が、それぞれ銅メダルを獲得しました。これは日本にとって貴重なメダル獲得となりました。

メダル獲得に加え、複数の選手およびチームが入賞（8位以内）を果たしています。男子マラソンでは、高岡寿成選手が4位に入りました。女子マラソンでは、原裕美子選手が6位、弘山晴美選手が8位と、二人の選手が上位入賞を果たしました。

その他のフィールド種目および競歩においても入賞者が見られました。男子棒高跳びの澤野大地選手、そして男子50キロメートル競歩の山崎勇喜選手がそれぞれ8位に入っています。また、男子4×100メートルリレーチーム（末續慎吾選手、髙平慎士選手、吉野達郎選手、朝原宣治選手）も8位入賞を果たしました。

記録面では、女子3000メートル障害に出場した早狩実紀選手が、大会初日の予選において9分41秒21のタイムを記録し、新たなアジア記録を樹立しました。

一方、男子ハンマー投げの室伏広治選手は、結団後の状態から左わき腹の炎症と疲労が蓄積していると判断され、残念ながら今大会への出場を見合わせる決定となりました。

また、大会最終日には車いす陸上競技も行われ、男子200メートルに永尾嘉章選手が出場しています。

このヘルシンキ大会は、メダル獲得に加え、多くの種目で入賞者を出し、日本陸上界の国際大会における存在感を示す結果となりました。選手の奮闘は、その後の日本陸上界の発展に繋がる重要な足跡と言えます。

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