2007年大韓民国大統領選挙

2007年大韓民国大統領選挙

2007年12月19日に実施された大韓民国大統領選挙は、第17代大統領を決める重要な選挙でした。この選挙では、12名もの候補者が登場し、その中で最も注目を浴びたのが大統合民主新党の鄭東泳候補、ハンナラ党の李明博候補、さらに元ハンナラ党総裁の李会昌候補の3名でした。結果的に、経済再生を公約に掲げた李明博候補が大きな票差で勝利し、政権交代を果たしました。この選挙は、金大中および盧武鉉の進歩主義政権に終止符を打つ出来事となりました。

選挙の背景と主要政党の候補者決定

民主新党とハンナラ党の候補者選出のプロセスについて説明します。民主新党では、党員と一般有権者を対象としたオープンプライマリーが行われ、複数段階を経て候補者が決まりました。特に、9月の選挙において鄭東泳候補は党内選挙で優位に立ち、代表候補に選ばれました。一方、ハンナラ党では李明博候補が朴槿恵候補との僅差を制して候補に決定しました。

選挙運動と投票結果

選挙運動が進む中、李明博候補は強力な経済政策を打ち出し、特に反盧武鉉の機運や経済の取り組みを強調しました。投票日は2007年12月19日で、投票率は63.0%と歴代最低でしたが、李明博は48.7%という得票率を獲得し、7年ぶりに保守系の大統領を誕生させました。この選挙では、李明博と鄭東泳の間でおよそ530万票の差がつき、保守と進歩という政治の二つの大きな流れが逆転しました。

地域別の得票状況

地域別の得票率では、李明博候補は出身地である慶尚道で70%近くの支持を得たのに対し、鄭東泳候補は全羅道で７割以上の支持を集めました。李会昌候補は特定地域で一定の支持を得ましたが、全体的には3位に留まりました。

総括

この選挙は、韓国社会における保守と進歩の対立を象徴するものでした。李明博が掲げた経済再生は多くの有権者の共感を呼び起こし、選挙全体を通じて彼のリーダーシップへの期待が高まる要因となりました。本選挙の結果は、今後の韓国政治に大きな影響を与え、多くの人々にとって新しい時代の幕開けを意味しました。

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