2008年ヨーロッパグランプリとは？意味をやさしく解説

2008年 ヨーロッパグランプリ

2008年ヨーロッパグランプリは、8月22日から24日までスペインのバレンシア市街地コースで行われたF1世界選手権の第12戦である。このレースは多くのドラマと興奮に満ちた展開があり、特に予選と決勝は観客を魅了した。

予選の結果と展開

Q1

予選のQ1では、ヤルノ・トゥルーリが唯一の1分37秒台を記録し、トップで通過した。ここでホンダの2台、フォース・インディアの2台、そしてデビッド・クルサードが脱落。

Q2

Q2は小雨の影響があったものの、セバスチャン・ベッテルが見事な走りでトップタイムをマーク。中嶋一貴は一時10番手だったが、最後のアタックでニック・ハイドフェルドに上回られ11番手で終わった。このセッションでは中嶋と共に、フェルナンド・アロンソ、ティモ・グロック、マーク・ウェバー、ネルソン・ピケJr.が脱落した。

Q3

決勝のスタート位置を決めるQ3では、トロ・ロッソのベッテルが6番手、セバスチャン・ブルデーが10番手を獲得。ポールポジションはフェリペ・マッサが取得し、シーズン4回目の快挙となった。一方、コンストラクターズチャンピオンシップを争うフェラーリのキミ・ライコネンは4位となり、トゥルーリは日本勢トップの7位に入った。

決勝のレース展開

決勝では、フェリペ・マッサがスタートから圧倒的な速さを見せ、ルイス・ハミルトンもそれに続いた。2人はファステストラップを更新しながらロバート・クビサを引き離していく。一方、フェルナンド・アロンソは1周目に中嶋一貴と接触し、リヤウイングを損傷。修理のためピットに戻ったが、ダメージは深刻でリタイアとなった。

マッサはピットストップ前にハミルトンを10秒以上引き離し、優位にレースを進めていた。ところが、38周目にピットインする際にエイドリアン・スーティルとの接触が危ぶまれる事態もあった。しかし、マッサはその後も危険を回避しながら周回を重ねていく。

等、ライコネンはピットアウト後、ハイペースで周回を重ねたが、41周目にスーティルがクラッシュしたため、同時にピットインした際には問題が続出した。ライコネンは給油リグが外れないまま出発し、ピットスタッフを負傷させる結果となった。さらに、彼もエンジンのトラブルに見舞われ、レースを去ることが余儀なくされた。

最終的に、フェリペ・マッサがレースを制し、今季4勝目を挙げることができた。また、レース後にピットでの危険な操作についてチームに対して1万ユーロの罰金が科せられたが、結果には影響を与えなかった。

結果

今回のグランプリでマッサは通算9勝目を飾り、シーズン中の安定感を示した。様々な予期せぬ展開があったものの、上位の順位に大きな変化はなく、マッサは最終的に快勝を収めた。

2008年ヨーロッパグランプリ