2009年ベルギーグランプリ

2009年ベルギーグランプリの詳細

2009年8月30日にスパ・フランコルシャンで行われた2009年F1世界選手権第12戦、ベルギーグランプリ。レースのハイライトとして、予選と決勝の展開を詳述していきます。

予選セッション

Q1

気温15℃、路面温度27℃という条件で始まった予選。フォース・インディアのジャンカルロ・フィジケラが初めてトップタイムを叩き出しましたが、ルノーのロマン・グロージャンがすぐにその記録を超えます。続く周回ではウィリアムズのニコ・ロズベルグがタイム更新を果たしますが、グロージャンが再びリードを奪い返しました。7分経過後、トヨタのヤルノ・トゥルーリが1分45秒台に突入。次々に他のドライバーがタイムを更新し、トロ・ロッソのセバスチャン・ブエミやフォース・インディアのエイドリアン・スーティル、BMWザウバーのニック・ハイドフェルドらが続きました。

残り1分の時点でトヨタはワンツー体制に。その後、レッドブルの二台が続きますが、フィジケラが改めてトップタイムをマーク。その後、フェラーリのルカ・バドエルがスピンし、Q1が終了。トロ・ロッソの二台やウィリアムズの中嶋一貴、グロージャン、バドエルが脱落しました。

Q2

BMWのロバート・クビサが先陣を切りアタックを開始し、全体の中で唯一ハードタイヤで挑戦。その他のチームはソフトタイヤを使用してアタックしていました。残り7分でロズベルクもハードタイヤでアタックを試みますが、ブラウンGPのジェンソン・バトンが渋滞に巻き込まれタイムを伸ばせず、結局Q3進出は叶いませんでした。Q2ではスーティル、ルノーのフェルナンド・アロンソ、バトン、マクラーレンの2台が敗退です。

Q3

決勝に向けたQ3では気温16℃、路面温度30℃の中、キミ・ライコネンが先頭でアタック。BMWのドライバー二人とロズベルクがその後を追いますが、残り1分でBMWがワン・ツー体制に立ちます。しかし、トゥルーリがトップタイムを更新し、さらにフィジケラがその後すぐにトップに踊り出ました。結局、フィジケラがフィニッシュ前に他のドライバーにタイムを上回られず、フォース・インディアがチームとして初のポールポジションを獲得。フィジケラ自身にとっても4度目のポールポジションでした。

決勝レース

決勝では気温16℃、路面温度30℃のままレースがスタート。フィジケラとライコネンは共にソフトタイヤを選択しましたが、他の多くのドライバーはハードタイヤを装着。スタート時、フィジケラはトップを守りましたが、バリチェロがスタートに失敗し最下位に。1コーナーではライコネン、バトン、バドエルがコースアウトし、ロズベルク、スーティル、アロンソ間の接触も発生しました。これにより、4台がリタイヤとなりセーフティーカーが導入されることに。

レース再開後、ライコネンは早々にフィジケラを追い越し、トップに立ちます。その後も接触やトラブルが続出し、アロンソやトゥルーリがトラブルでリタイヤ。上位陣ではライコネンとフィジケラが接近しながら走行を続け、最終的な結果として、ライコネンが優勝。フィジケラが2位、ベッテルが3位となりました。これにより、フィジケラはフォース・インディアに初のポイントを与えることとなりました。

レース後、ライコネンは今季初制覇を果たし、フィジケラはポールからのスタートを生かして素晴らしいレース展開を見せました。F1の激戦はまだまだ続きます。

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