2011年のSUPER GT

2011年 SUPER GT シーズン概要

2011年のSUPER GTは、4月30日と5月1日に富士スピードウェイで幕を開け、10月15日と16日にツインリンクもてぎで締めくくられる全8戦で構成されています。さらに、11月の半ばには富士スピードウェイにてオールスター戦も開催されました。

主な変更点

レース日程

前年のカレンダーとの主な違いとして、オートポリスでのレースが復活し、鈴鹿サーキットでのレースが1戦減少したことで、参加チームや関係者の負担が軽減されました。これにより、全体で8戦が維持される形となりました。

レギュレーション

今年のレギュレーション変更の目玉は、ノックダウン予選におけるタイヤ使用ルールの改定です。従来はQ3で使用したタイヤを決勝レースでも使用する必要がありましたが、新ルールではQ2とQ3で同じタイヤを履くことが求められ、これにより短命なタイヤの使用が制限されました。

マシン

GT500およびGT300クラスのマシンについては、前年から大きな変更はなかったため、各チームはそれぞれの強みを活かした進化を図りました。

GT500クラス

ホンダ陣営は、前年と同じくHSV-010 GTでの参戦を続けており、コーナー脱出時の安定性を向上させるため、独自のサイドラジエータレイアウトを採用。日産陣営はGT-Rでの出場を続け、エンジンのトルク特性や出力を上げ、ボディ形状も改良することでダウンフォースを強化しました。レクサス陣営はSC430を継続使用し、ストレートスピードを維持しつつ、ダウンフォースも向上させる改良を施しました。

GT300クラス

Cars Tokai Dream28は、前年同様のムーンクラフト・紫電での参加に加え、ヱヴァンゲリヲン新劇場版とのコラボレーションにより新たなカラーリングを施しました。JIMGAINERはフェラーリ・458 GTCを新たに投入し、2台体制で参戦します。また、RUNNUPスポーツはシボレー・コルベット Z06R GT3への車両変更を行い、AUTOBACS RACING TEAM AGURIはASL・ガライヤで継続参戦します。

エントラントの変化

GT500クラスにおいては、日産陣営に新たにMOLAが加入し、そしてレクサス陣営にはRACING PROJECT BANDOHが加わる形で、それぞれの体制が強化されました。GT300クラスではハセミモータースポーツが参戦休止、RE雨宮が撤退するという変化がありました。

テレビ中継

この年は、テレビ東京系で新たに『SUPER GT+』が放送開始されました。これにより、地上波でのSUPER GT情報番組として復活を果たしました。その一方で、フジテレビ系列で放送していた『スーパーGTコンプリート』は前年で終了しました。

特別な出来事

2011年は、東日本大震災の影響を強く受けた年でもありました。公式テストや開幕戦の日程が変更され、また各レースは「がんばろう! 日本」のメッセージが込められた復興支援大会として開催されました。会場にて義援金活動も行われ、多くの支援が集まりました。

このように、2011年のSUPER GTシーズンは困難を乗り越えたドラマティックな瞬間が数多く存在し、各チームがその年を通じて進化と改善に挑む姿が印象的でした。これによって、ファンにとっても特別な記憶として残る年となりました。

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