2012年のSUPER GT

2012年SUPER GTの概要

2012年のSUPER GTは、3月31日から4月1日に岡山国際サーキットで開幕し、10月27日から28日にはツインリンクもてぎで幕を閉じました。このシーズンは全8戦が行われ、11月には富士スピードウェイで特別なJAFグランプリも開催されました。シリーズ各レースでのチームやドライバーの戦略が話題を呼び、注目の一年となりました。

前年からの主な変更点

レース日程の変更

高騰する参戦コストの削減を目指し、2009年から実施されていたレース距離の短縮が見直されました。特に第2戦（富士）と第5戦（鈴鹿）では、それぞれ500kmおよび1,000kmの伝統的な距離に戻る形となりました。また、第7戦（オートポリス）の開催日は、FIA世界耐久選手権と重なるため、日程が前倒しされることに。この変更に伴い、第6戦（富士）も一週間早くなり、JAFグランプリも前年のプロゴルフツアーとの日程バッティングにより、開催が一週間遅れることになりました。

さらに、開幕戦の定例会見では、中国の珠海国際サーキットで特別戦を行う予定が発表されましたが、プロモーション不足から2012年内の開催は見送られ、2013年に再検討されることとなりました。

レギュレーションの変更

GT500クラス

GT500クラスでは、GT300クラス車両の性能向上に対応し、リストリクター径の拡大型などの調整が施されました。

GT300クラス

FIA-GTとして、前年度の独自調整ではなく、FIA GT1世界選手権で設定されているバランス・オブ・パフォーマンス（BOP）が適用され、GTA独自の調整は行われないことが決まりました。ただし、開幕戦ではBOPの発表が遅れたため、昨年の調整を参考にしたGTA独自の調整が行われました。以前の車両にも最新のBOPが適用され、FIA-GT2車両やLM-GTE車両は、前年に参加していたチームのみ使用が許可されました。

JAF-GT

JAF-GTカテゴリーでは、特定の車両タイプがタイヤやシステムの使用が認められ、リストリクター径拡大の措置も併せて行われました。新規の参戦は認められず、前年までのエントリー車両のみが参加できる体制となりました。

マシンの発表

GT300クラスでは多くの新たなマシンが登場しました。富士重工業が発表したBRZは東京モーターショーでGT300仕様として公開され、スバルテクニカインターナショナルが開発を担いました。また、GAINERはアウディR8 LMS ultraで参戦し、aprは初のハイブリッドカーとしてトヨタ・プリウスを導入。

一方、アストンマーティン・V8ヴァンテージ GT2仕様のA SPEEDは、シーズン中にGT3仕様に変更する予定です。さらに、本田技研工業もハイブリッドシステムを搭載したCR-Zを投入することを発表しました。

テレビ・インターネット中継

前年同様、J SPORTSによる全戦の生中継やテレビ東京系『SUPER GT+』でのダイジェスト放送が行われる予定でした。また、ニコニコ生放送でのオンライン視聴も提供され、ファンとの接点を広げました。

エントリーリストとポイント獲得

エントリーリストにはGT500クラスとGT300クラスの参加チームが並び、各チームの戦略やパフォーマンスが注目されました。シーズンのポイントランキングや、個々のドライバーの成績も含まれ、興味深い展開が多く見られました。

2012年のSUPER GTは、様々な挑戦とドラマが織り込まれた、とても興味深いシーズンとなりました。

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