2012年中華民国立法委員選挙

2012年中華民国立法委員選挙の詳細

2012年1月14日、中華民国（台湾）では、国会に相当する立法院の立法委員を選出する選挙が行われました。この選挙は、同時に行われた総統選挙と合わせて、史上初のダブル選挙として注目を集めました。

選挙の概要

この選挙の最大の焦点は、与党である中国国民党が過半数を維持できるかという点でした。選挙の結果、国民党は8議席減の64議席にとどまりましたが、過半数は維持しました。一方、民主進歩党は議席を伸ばしたものの、国民党の過半数を崩すには至りませんでした。

総統選挙との同時実施により、投票率は前回選挙から16.05%増の74.33%と大幅に上昇しました。

選挙制度

立法委員の任期満了に伴い実施されたこの選挙では、定数113議席が争われました。内訳は、以下の通りです。

区域選出: 73議席（小選挙区制）
全国不分区及び僑居国外国民: 34議席（比例代表制）
原住民: 6議席（中選挙区制、平地原住民3議席、山地原住民3議席）

有権者は20歳以上の中華民国籍を持つ者で、区域選出では約1762万人、全国不分区及び僑居国外国民では約1809万人、原住民選挙区ではそれぞれ約17万人、約18万人でした。

選挙制度は、単一選区両票制（小選挙区比例代表並立制）が採用されました。有権者は、選挙区の候補者と比例代表政党にそれぞれ投票しました。比例代表制では、得票率5％以上の政党に議席が配分され、当選者の半分以上は女性候補でなければならないクオータ制が適用されました。

選挙日程

選挙は以下のスケジュールで実施されました。

2011年11月11日: 選挙公告
2011年11月17日: 立候補者登録日および必要準備事項の公告
2011年11月21日-25日: 立候補者登録申請
2011年12月16日: 立候補者名簿の審査・決定とくじ引きの通知
2011年12月21日: 区域・原住民候補の番号通知、全国不分区及び僑居国外国民の政党名簿公告と番号決定
2012年1月3日: 立候補者名簿、選挙活動期間開始日と最終日、毎日の選挙活動開始時間と終了時間の公告
2012年1月4日-13日: 公式選挙運動期間
2012年1月14日: 投開票
2012年1月19日: 当選者名簿公告

立候補者と政党

全国不分区及び僑居国外国民では、11政党から127名（国内126名、国外1名）が立候補しました。区域と原住民選挙区では、285名（区域269名、平地原住民10名、山地原住民6名）が立候補しました。

比例代表で登録が認められた主な政党は以下の通りです。

中国国民党（34名）
民主進歩党（33名）
親民党（18名）
台湾団結連盟（10名）
新党（6名）
台湾緑党（2名）
人民最大党 (2名)
台湾主義党（8名）
台湾国民会議（5名）
中華民国台湾基本法連線(6名)
健保免費連線 (3名)

選挙結果

選挙の結果、与党の国民党は64議席を獲得しましたが、8議席を減らしました。民進党は40議席を獲得し、8議席増やしました。親民党と台湾団結連盟はそれぞれ3議席を獲得しました。

投票率は以下の通りでした。

全体: 74.33％
区域: 74.72％
平地原住民: 58.68％
山地原住民: 65.09％

補欠選挙と繰り上げ当選

選挙後、一部の議席で補欠選挙や繰り上げ当選が発生しました。

関連事項

この選挙は、同日に行われた2012年中華民国総統選挙と合わせて、台湾の政治史において重要な出来事となりました。

外部リンク

中央選擧委員會
2012年總統副總統及立法委員選擧 選情査詢系統
台北駐日経済文化代表処

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