2016年全米オープン (テニス)

2016年 全米オープン概要

2016年に開催された全米オープンは、アメリカ・ニューヨークのUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターにて、2016年8月29日から9月11日までの期間に実施されました。この大会は、リオデジャネイロパラリンピックとの関係により、例年実施されている車いすの部は行われないことが決まりました。

賞金とポイント

今大会の賞金総額は4630万ドルに達し、シングルス部門の優勝者には350万ドルの賞金が授与されました。また、エミレーツ全米オープンシリーズにおいても数名の選手が賞金を獲得しました。特に男子の錦織圭選手は準決勝で敗退したものの25万ドルを手にしました。一方、女子の競技ではアグニエシュカ・ラドワンスカ選手が4回戦で敗れ、7万ドルを獲得しています。

シニア種目の結果

男子シングルス

男子シングルスでは、スタン・ワウリンカがノバク・ジョコビッチを相手に6–7(1–7), 6–4, 7–5, 6–3のスコアで勝利し、見事に優勝を飾りました。これによりワウリンカは4大大会の3勝目を挙げ、全豪オープン（2014年）、全仏オープン（2015年）に続き、名誉あるタイトルを手にしました。

女子シングルス

女子シングルスの決勝では、アンゲリク・ケルバーがカロリナ・プリスコバを6–3, 4–6, 6–4で下し、グランドスラムでの2勝目を達成しました。大会が終了した後、ケルバーは初めての世界ランキング1位に輝くこととなり、セリーナ・ウィリアムズは準決勝でプリスコバに敗れ、2年連続で決勝に進むことができませんでした。これにより、セリーナは186週連続で保持していたランキング1位の座を失うことになりました。

ダブルス競技

男子ダブルスと女子ダブルスの結果については、大会終了後にも多くの注目を集めました。一方、混合ダブルスでは、ラウラ・シグムントとマテ・パビッチがココ・バンダウェイ、ラジーブ・ラムを相手に6–4, 6–4で勝利し、タイトルを手にしました。

放送情報

アメリカ国内では、ESPNが2年連続で大会の放送を行い、一部の試合はESPN2やESPN3で配信されました。その他の国々でも、約200カ国・地域で大会の模様が中継され、ヨーロッパではユーロスポーツ、日本ではWOWOWがその責を担いました。

このように、2016年の全米オープンは様々なドラマと感動の瞬間で彩られ、多くのテニスファンにとって記憶に残る大会となりました。

もう一度検索