2017年アジア冬季競技大会

2017年アジア冬季競技大会

2017年2月19日から26日にかけて、日本の北海道札幌市と帯広市で開催された第8回アジア冬季競技大会。この大会は、アジアの冬季競技の祭典として知られ、正式には「2017冬季アジア札幌大会」とも呼ばれています。

元々は2015年に実施予定であったものの、アジアオリンピック評議会（OCA）の決定により、冬季五輪の1年前に行われることとなり、2017年開催が決定しました。北海道での開催は、2003年の青森大会以来14年ぶりで、札幌では1990年の大会以来27年ぶりの開催です。

開催準備と主な注目点

大会の準備段階では、OCAが日本オリンピック委員会を通じて、札幌市と帯広市への立候補を要請しました。2011年1月31日、カザフスタンで行われたOCAの総会において、札幌・帯広の開催が正式に決定したのです。これにより、他の都市からの立候補はなく、日本での冬季競技大会としては特に注目されたものとなりました。

大会のシンボルキャラクターにはエゾモモンガをテーマにした「エゾモン」が採用され、イメージソングとしてはDREAMS COME TRUEの「WINTER SONG 〜DANCING SNOWFLAKES VERSION〜」が選ばれ、魅力を引き立てました。また、清水宏保や浅田舞、雪ミクがPRアンバサダーとして大会の広報活動を行いました。

参加国と地域

正式に参加した国や地域は32であり、クウェートが個人資格で出場し、オーストラリアとニュージーランドもオセアニア国内オリンピック委員会からゲスト参加として名を連ねました。これにより、個人成績は残りますが、メダル表彰の対象にはなりません。ただしアフガニスタンとバーレーンは参加意思を表明していたものの、不参加となり、カンボジアやイラクもスケート競技に参加を希望していたものの、国際スケート連盟などの競技団体に登録していないため出場を果たせませんでした。

競技と会場

大会では多種多様な競技が行われ、スキー競技だけでもアルペンスキー、クロスカントリースキー、スキージャンプ、フリースタイルスキー、スノーボードが含まれました。各競技は主に札幌市内を中心に実施され、スピードスケートは帯広市の屋内スピードスケート場で行われました。

各競技の主な会場には、スキーはサッポロテイネスキー場や白旗山競技場、大倉山ジャンプ競技場があり、またスケートは真駒内屋内競技場や帯広の森スピードスケート場で行われました。

開幕セレモニーと閉幕セレモニー

大会のオープニングセレモニーは2月19日に札幌ドームで開催され、秋元克広大会組織委員長やOCA会長の挨拶の後、皇太子徳仁親王による開会宣言が行われました。聖火の点火は、長野五輪スキージャンプのメダリスト、原田雅彦が担当しました。一方、閉会式は2月26日に真駒内屋内競技場で行われ、皇太子が臨席しフィギュアスケートのエキシビションも行われました。

このように、2017年アジア冬季競技大会は、多くの参加国と多様な競技が集まり成功裏に終わりました。

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