2018年のアジアウインターベースボールリーグ

2018年アジアウインターベースボールリーグ：熱戦の記録

2018年11月24日から12月16日にかけて、台湾でアジアウインターベースボールリーグ(AWB)が開催されました。2015年から続くこの大会は、アジア各国のプロ野球チームと社会人選抜チームがしのぎを削る、国際的な野球の祭典です。

大会概要

2018年のAWBは、6チームによる熱戦となりました。台湾からはCPBL選抜、日本からはNPBイースタン選抜とNPBウエスタン選抜、韓国からはKBO選抜、そして日本の社会人野球チームから選抜されたJABA選抜が参加しました。米国＆欧州混成チームは前年までの参加から今回は不参加となりました。

レギュラーシーズンは11月24日から12月13日までの期間に、台中インターコンチネンタル野球場と雲林県立斗六野球場で全40試合が行われました。各チームがしのぎを削る接戦が繰り広げられ、リーグ戦を制したチームはプレーオフへと駒を進めました。

プレーオフは12月14日から16日にかけて、雲林県立斗六野球場で行われました。レギュラーシーズン1位のチームは4位チームと、2位のチームは3位チームと対戦。1勝で決勝進出という、短期決戦ならではの緊迫感漂う試合展開となりました。当初の予定では、レギュラーシーズン1位と2位のチームが14日の試合で勝利した場合、15日の試合は行われないことになっていましたが、実際には15日にも試合が行われています。

そして、優勝決定戦と3位決定戦を経て、最終順位が決定しました。各チームの選手たちは、持ち前の技術とチームワークで、観客を熱狂の渦に巻き込みました。

個人タイトル

大会では、優秀な成績を残した選手に個人タイトルが贈られました。

最優秀打者賞: 塩見泰隆選手 (NPBイースタン選抜) 18試合出場、打率.392、20安打、4本塁打、12打点という素晴らしい成績を残しました。
最優秀投手賞: 葉家淇選手 (CPBL選抜) 5試合に登板し（うち4試合は先発）、25回2/3を投げて3勝0敗、防御率1.75という圧倒的な成績を収めました。

チーム事情

いくつかのチームでは、選手の辞退や追加招集がありました。NPBイースタン選抜では、巽大介選手の辞退に伴い、湯浅大選手と笠井駿選手が追加召集されています。NPBウエスタン選抜では、石垣雅海選手と小澤怜史選手の辞退を受け、髙松渡選手と渡邉雄大選手が追加召集され、さらに福岡ソフトバンクホークスの入来祐作投手コーチも招集されています。また、例年と異なり、横浜DeNAベイスターズの選手がNPBウエスタン選抜に参加するという異例も見られました。

大会の意義

AWBは、アジア各国の野球選手が交流し、切磋琢磨できる貴重な機会を提供しています。国際的な舞台で経験を積み、スキルを高めることで、選手たちは更なる成長を遂げることができるでしょう。この大会が、アジア野球の発展に大きく貢献していることは間違いありません。

この大会の詳細な記録、試合結果、出場選手リストなどは、アジア冬季棒球聯盟公式サイトや日本野球機構公式サイトで確認できます。来年以降の大会も、アジア野球界の注目を集めることでしょう。

もう一度検索