2019年徳島県知事選挙

2019年徳島県知事選挙

2019年（平成31年）4月7日に執行された徳島県知事を選出するための選挙は、第19回統一地方選挙の一環として行われました。この選挙は、当時の現職知事である飯泉嘉門氏の任期満了に伴って実施されたものです。

選挙の背景と構図

この選挙は、既に4期16年にわたって徳島県知事を務めていた飯泉嘉門氏が、さらに5期目を目指して立候補したことに端を発します。飯泉氏は、自由民主党徳島県連、公明党徳島県本部、そして連合徳島からの推薦を受けて選挙戦に臨みました。

これに対し、飯泉氏の多選の是非が大きな争点として浮上しました。現職への対抗馬として、無所属で新人の岸本泰治氏（元徳島県議会議員）と、日本共産党から新人の天羽篤氏（日本共産党阿南地区委員会副委員長）の二名が立候補し、三つ巴の選挙戦となりました。

保守分裂の様相

特に注目されたのは、保守勢力の一部における分裂でした。自民党県連は飯泉氏を推薦しましたが、同じ自民党に所属する衆議院議員の後藤田正純氏が、推薦候補とは異なる岸本氏を支持するという異例の事態が発生。これにより、選挙戦は事実上の保守分裂選挙としての側面も持ち、複雑な様相を呈しました。

選挙データ

選挙事由: 任期満了
選挙形態: 首長選挙
告示日: 2019年3月21日
投票日: 2019年4月7日（徳島県議会議員選挙と同日実施）
有権者数: 628,726名（当日）
最終投票率: 48.34%

最終投票率は48.34%となり、これは前回の知事選挙と比較して7.71ポイントの上昇でした。県議会議員選挙との同日選挙であったことも影響したと考えられます。

立候補者

届け出順に以下の3名が立候補しました。

1. 飯泉 嘉門（現職）
2. 岸本 泰治（新人）
3. 天羽 篤（新人）

タイムライン

選挙に向けた主な動きは以下の通りです。

2018年12月5日: 現職の飯泉嘉門氏が徳島県議会の代表質問において、5選を目指し立候補する意向を表明しました。
2018年12月21日: 新人の岸本泰治氏が記者会見を開き、知事選挙への立候補を正式に表明しました。
* 2019年2月12日: 新人の天羽篤氏が記者会見を行い、知事選挙への立候補を表明しました。

この選挙は、長期政権の継続か刷新か、そして保守内部の対立といった点が注目される中、投票日を迎えました。

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