2020年のセントルイス・カージナルス

2020年のセントルイス・カージナルス：激動と挑戦のシーズン

2020年、セントルイス・カージナルスは球団創設138年目を迎えました。本拠地ブッシュ・スタジアムIIIでの14年目のシーズン、マイク・シルト監督の3年目の指揮のもと、ナショナルリーグ中地区での戦いに臨みました。

シーズンオフの動きとコロナ禍の影響

前年2019年は91勝71敗で地区優勝を果たし、ディビジョンシリーズではアトランタ・ブレーブスを破りましたが、チャンピオンシップシリーズでワシントン・ナショナルズに4連敗を喫し、ワールドシリーズ進出はなりませんでした。

2020年は、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けました。3月12日にはスプリングトレーニングの中止と開幕延期が決定。その後、6月23日に公式戦開幕が7月23日または24日、レギュラーシーズンは全60試合で行われることが発表されました。また、特例措置としてナショナルリーグにも指名打者制度が導入されました。6月30日にはマイナーリーグの開催中止も決定し、球団運営に大きな影響を与えました。

開幕後の試練とチームの奮闘

シーズンが開幕したものの、8月1日にチーム内で新型コロナウイルス感染者が続出したため、8月14日まで試合が中止となる事態に見舞われました。厳しい状況下ではありましたが、チームは感染対策を徹底し、再開に向けて準備を進めました。

9月27日にレギュラーシーズンの全日程を終え、30勝28敗で地区2位となり、ポストシーズン進出を果たしました。短縮シーズンながらも、選手たちは粘り強い戦いを見せました。

ポストシーズンとFA

ワイルドカードシリーズでは、サンディエゴ・パドレスと対戦。初戦は勝利したものの、2回戦から2連敗を喫し、惜しくも敗退となりました。

シーズン終了後、10月28日にはアダム・ウェインライト、ヤディアー・モリーナ、マット・ウィータース、ブラッド・ミラーがFA（フリーエージェント）となりました。長年チームを支えてきたベテラン選手の動向に注目が集まりました。

チームの主な成績と記録

アダム・ウェインライト: ロベルト・クレメンテ賞を受賞。
コルテン・ウォン: ゴールドグラブ賞（二塁手）を受賞。
タイラー・オニール: ゴールドグラブ賞（左翼手）を受賞。
ヤディアー・モリーナ: 9月24日に通算2000本安打を達成。捕手史上12人目の快挙。

まとめ

2020年のセントルイス・カージナルスは、新型コロナウイルスの影響で大きく揺さぶられましたが、チーム一丸となって困難を乗り越え、ポストシーズンに進出しました。ベテラン選手の活躍や若手の台頭もあり、次世代につながるシーズンとなりました。この経験を活かし、今後の活躍が期待されます。

参照
2020年のセントルイス・カージナルスシーズン By Baseball-Reference （英語）
公式ウェブサイト

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