2024年の
ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)は、
フランス西部自動車クラブ(ACO)が主催する21年目のシーズンです。このシーズンは、4月14日にカタロニアで開幕し、10月19日にアルガルヴェでのレースで締めくくられる全6戦が予定されています。選手たちは、各レースで高い競争を繰り広げながらタイトルを争います。
レギュレーションの変更
今シーズンより、ACOが主催するFIA世界耐久選手権(WEC)の規則に則り、LMGTEクラスが廃止され、新たにLMGT3クラスが発足しました。このLMGT3クラスでは、
グループGT3車両が使用され、参戦メーカーに対する制限は設けられていません。これにより、WECに参加していないメーカーもELMSにエントリー可能になります。
また、LMP2クラスについては、WECでLMP2クラスが廃止されたことから、非Pro-Amチームの数が昨年に比べて大幅に増加しています。各シーズンの成績が上位のチームは、翌年の
ル・マン24時間レースへの自動招待権を得ることができます。
新エントリーと日本のドライバー
デビューイヤーとなるLMGT3クラスには、
フェラーリや
ポルシェ、アストンマーティンなど、LMGTE時代に参戦していたメーカーが引き続きエントリーしており、さらに
ランボルギーニも新たに参戦を表明しています。日本からは、LMP2クラスに
宮田莉朋選手と
佐藤万璃音選手、LMGT3クラスにブロンズドライバーとして
木村武史選手と
濱口弘選手がエントリーしています。これにより、日本人ドライバーは合計4名がこの重要なシリーズで競い合います。
カレンダーとエントリーリスト
2024年のシーズンには、各レースでの詳細なカレンダーが設定されており、エントリーリストも発表されています。LMP2クラスでは、全車にギブソン製の4.2リッターV8エンジンと
グッドイヤータイヤの使用が義務付けられています。
LMP3クラスでは、全車がニッサン製の5.6リッターV8エンジンと
ミシュランタイヤを装備しており、特に日産によるLMP3エンジン供給は今年が最後となることがアナウンスされています。
LMGT3クラスにおいては、全車で
グッドイヤータイヤの使用が義務付けられます。ここで使用されるタイヤは、LMGTEの際に使用されていた
ミシュランタイヤとは異なり、同一スペックのものが提供されることになります。
レース結果とランキング
レース結果については、各ラウンドでの総合優勝者が明示され、詳細なランキングが管理されます。ドライバーズランキングはLMP2、LMP2 Pro-Am、LMP3、LMGT3の各クラスにおいて作成され、チームズランキングも同様に、それぞれのクラスでランキングを付けられます。これにより、ドライバーやチームのパフォーマンスが一目でわかるようになっています。
このように、2024年の
ヨーロピアン・ル・マン・シリーズは新たな魅力とドラマを提供するシーズンとなることでしょう。選手たちの激しい戦いと新しいクラスの姿勢に注目が集まります。