23号族

サラブレッドの血統において、母系をたどる牝系は、その馬の能力や特徴を理解する上で重要な要素です。23号族は、古くから続く由緒ある牝系の一つで、その歴史は17世紀半ばにまで遡ります。

この牝系の祖となるのは、1690年頃活躍したピピン・ペグズ・ダムです。その血統は、イギリスやヨーロッパで育まれた後、北米へと渡り、そこで大きな発展を遂げました。ヨーロッパよりも北米での活躍が目覚ましく、数多くの優秀な競走馬を輩出していることから、北米競馬の歴史において重要な役割を果たしてきた牝系と言えるでしょう。

23号族は、複数の系統（系統番号で区別される）に分かれており、それぞれに特徴的な血統背景を持っています。代表的な系統と、その系統から生まれた名馬をいくつか見ていきましょう。

23-a系統では、シニョリネッタという名馬がその代表格として挙げられます。彼女の血統は、後の世代へと受け継がれ、多くの優れた競走馬を生み出しました。

23-b系統は、リジージーの子孫から、ドミノ、ゼヴ、ゴーストザッパーといった名馬が誕生しました。また、別系統では、ノークラスの子孫からダンススマートリー、スマートストライクといった活躍馬が輩出されています。これらの馬は、それぞれ競走界で輝かしい成績を残し、23号族の名声を高めました。

さらに、ミスカーミーの子孫からは、チーフズクラウン、ウイニングカラーズ、タップダンスシチー、ディープスカイといった、現代競馬においても著名な競走馬が生まれています。これらの馬は、スピードとスタミナを兼ね備え、世界中の競馬ファンを魅了しました。

トゥーリーの子孫からは、ティムタム、セイウンスカイなどが活躍しました。これらの馬は、それぞれ異なる個性と能力を持ちながら、23号族の血統の素晴らしさを証明する存在です。

このように23号族は、長年にわたり、優れた競走馬を数多く輩出してきた実績があります。その血統は、現代競馬においても高く評価されており、多くのサラブレッドの血統表にその名前を見ることができます。

23号族の系譜をたどることは、サラブレッドの歴史と進化を理解する上で非常に興味深く、重要な視点となります。今後の競馬界においても、この牝系からどのような名馬が誕生するのか、期待が高まります。今後の発展に注目です。

参考文献
Thoroughbred Heritage

もう一度検索