4 (フォリナーのアルバム)

フォリナーのアルバム『4』は、1981年にアトランティック・レコードからリリースされた、彼らの4枚目のスタジオ・アルバムです。アメリカとイギリスのメンバーで構成されたこのロックバンドにとって、このアルバムは商業的に大きな成功を収め、ビルボードのアルバムチャートで10週連続1位を獲得し、アメリカ国内だけで700万枚以上のセールスを記録しました。

背景と作曲

当初、このアルバムは『サイレント・パートナーズ』というタイトルで計画されていました。有名なアートスタジオ、ヒプノシスがアルバムカバーのデザインを依頼され、ぼやけた双眼鏡を持つベッドにいる若い男性のモノクロ画像を作成しました。しかし、バンドメンバーがこのデザインを「同性愛的なイメージが強い」と感じたため、採用は見送られました。最終的に、ボブ・デフリンが古い映写機をモチーフにしたカバーデザインを手がけました。

音楽的には、『4』は前作『ヘッド・ゲームス』の頃から始まったバンドのハードロックへの転換を完成させた作品と言えます。イアン・マクドナルドとアル・グリーンウッドがアルバム制作中にバンドを脱退したため、収録曲はミック・ジョーンズとルー・グラムによって制作されました。マクドナルドとグリーンウッドはそれぞれサクソフォーンとキーボードを担当していたため、アルバムには数多くのセッションミュージシャンが参加しています。その中には、アージェントのブリッジでサクソフォーンを演奏したジュニア・ウォーカーや、後にソロアーティストとして成功するトーマス・ドルビーなどが含まれています。アルバムタイトル『4』は、4人編成になったバンドが発表する4作目のアルバムという意味が込められています。

収録曲

アルバムには、「Juke Box Hero」や「Waiting for a Girl Like You」など、数々のヒット曲が収録されています。

パーソネル

フォリナー
ルー・グラム - リード・ボーカル、パーカッション
ミック・ジョーンズ - ギター、キーボード、バック・ボーカル
リック・ウィルス - ベース、バック・ボーカル
デニス・エリオット - ドラム、ヴォーカル、バック・ボーカル
アディショナル・ミュージシャン
トーマス・ドルビー - メイン・シンセサイザー
ラリー・ファースト - シーケンシャル・シンセサイザー
ボブ・メイヨ - キーボード・テクスチュア
マイケル・フォンファラ - キーボード・テクスチュア
ヒュー・マクラッケン - スライドギター
マーク・リヴェラ - サクソフォーン、バック・ボーカル
ジュニア・ウォーカー - サクソフォーン・ソロ
イアン・ロイド - バック・ボーカル
ロバート・ジョン・"マット"・ラング - バック・ボーカル

プロダクション

プロデュース - ロバート・ジョン・"マット"・ラング、ミック・ジョーンズ

チャート

アルバムは、アメリカのビルボードチャートで1位を獲得。

認定

アメリカで700万枚以上のセールスを記録し、RIAAによって7xプラチナに認定されています。

『4』は、フォリナーのキャリアにおいて重要な作品であり、1980年代のロックシーンを代表するアルバムの一つとして、今もなお多くのファンに愛されています。

もう一度検索