57丁目駅 (IND6番街線)

57丁目駅の概要

57丁目駅（57ちょうめえき）は、ニューヨーク市マンハッタンに位置する地下鉄の駅で、IND6番街線に属します。この駅は57丁目と6番街の交差点にあり、24時間運行されているF系統が停車します。駅の線路は北側から東に曲がり、その先はIND63丁目線へと接続しています。

歴史的背景

57丁目駅は、1968年7月1日にクリスティー・ストリート連絡線の建設を受け新たに設置された駅の一つです。この年に開業したもう一つの駅はグランド・ストリート駅です。当初、57丁目駅はラッシュ時のB系統とオフピーク時のKK系統の終端駅として機能していました。B系統はマンハッタン橋経由でコニー・アイランド行き、KK系統はクリスティー・ストリートからクイーンズ区の168丁目駅へと向かっていました。しかし、KK系統は1974年にK系統に改称され、その後1976年には運行が終了しました。

1978年には、ジョン・F・ケネディ国際空港へのエクスプレス列車がこの駅に乗り入れ、57丁目駅はその北端の駅となりました。その後、マンハッタン橋の工事に伴い各系統の運行経路が大きく変更され、B系統がIND6番街を通る新しいルートに切り替わりました。1988年にはQ系統がIND6番街線経由に改められ、その後の工事によってQ系統はクイーンズブリッジ駅まで延長されました。2001年には、B系統の運行がF系統に移行されることになりました。

2015年から2019年にかけて、MTAは主要な投資計画の一環として、老朽化した31の駅の中に57丁目駅を含め、最大6か月間の休止を伴って大規模な改装を実施しました。この改装では、USBチャージャーやWi-Fiの設置、また壁や照明の更新が行われました。2018年1月には、改装工事の許可が下り、同年の7月から12月にかけて駅は営業を休止しました。

駅の構造

57丁目駅は、シンプルな島式ホームを持つ1面2線の構造で、ニューヨーク市の終端駅で見られる典型的なデザインです。駅のデザインは、開業当初から大きな変更はないものの、改札口のスラムゲート型出口の撤去が行われています。また、駅には次列車表示器が天井から吊り下げられており、昔ながらの終端駅の雰囲気を保っています。

メザニンとホーム間には6つ、メザニンと地上間には8つの階段が設置され、両側からアクセス可能です。また、ホームの壁面には白塗りのマテリアルで"57th st"の文字が書かれています。電話ボックスも一部残っており、活動中は多くの利用者に親しまれてきました。

大衆文化における位置付け

57丁目駅は様々なメディアに登場しており、その認知度を高めています。例えば、1973年の映画『セルピコ』や1992年の『ホーム・アローン2』では駅のシーンが描かれています。また、2011年の映画『ハロルド＆クマー クリスマスは大騒ぎ！？』でも駅がフィーチャーされています。このように、57丁目駅は単なる交通施設にとどまらず、大衆文化の中でも存在感を示しています。

まとめ

57丁目駅は、ニューヨーク市の心臓部に位置し、長い歴史を持つ重要な地下鉄駅です。地域住民にとっては便利な交通手段であり、また多くの映画やドラマでもその姿を見ることから、文化的にも根付いている場所です。

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