5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004

ポルノグラフィティ 5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004

2005年3月24日にDVD、同年9月7日にUMDでリリースされた、ポルノグラフィティのライブビデオ『5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004』。2004年に行われたデビュー5周年記念ライブツアー『5th Anniversary Special Live "PURPLE'S"』の東京体育館公演（12月30日、31日）の模様を収録しています。

この作品は、単なるライブ映像にとどまらず、複数の魅力的な要素を併せ持っています。まず、選曲の妙です。2004年にリリースされた2枚のベストアルバム『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S』と『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』からの楽曲が中心に構成されており、これらの楽曲に様々なアレンジメントが施されている点が特徴です。さらに、当時シングルとしてリリースされていた「シスター」「黄昏ロマンス」といった人気曲も収録され、ファンにとって聴き応えのある内容となっています。当時未発表だった新曲3曲も収録されており、後のシングルやアルバムで聴くことのできる楽曲をいち早く楽しむことができます。

また、このライブビデオには、メンバーである岡野昭仁と新藤晴一に加え、サポートメンバーの小畑ポンプ、NAOTO、ただすけ、nang-chang、野崎森男の計7名による副音声解説が収録されている点が大きな特徴です。ライブの裏側や楽曲への想いを語った副音声は、ライブをより深く楽しむための貴重な資料となっています。

さらに、映像面にも注目すべき点があります。この作品は、ポルノグラフィティの映像作品として唯一UMD規格でリリースされた作品であり、またアスペクト比が4:3から16:9へと編集されている点も特徴的です。当時としては最新の技術を用いて、より高画質で臨場感あふれる映像を提供しています。

楽曲構成は『RED'S』と『BLUE'S』を象徴する赤と青を混ぜ合わせた紫をテーマとしており、パッケージも紫色となっています。ライブでは、ネットLEDの全点灯など、視覚的な演出も凝られています。楽曲アレンジも豊富で、「ミュージック・アワー」の新しいバージョン「Ver.165」や、「サウダージ」の大幅アレンジ、「awe 〜 音のない森」の11分を超えるロングバージョンなど、ライブならではの特別な演奏が楽しめます。

「Century Lovers」の演奏前には、現在「Before Century」と呼ばれているパートも披露されているなど、ライブならではの演出や、後に別のライブツアーで実現される「Before Century」から「ミュージック・アワー」への繋がる構成案なども副音声で語られています。

大阪城ホール公演で演奏された「Hard Days, Holy Night」は東京公演では演奏されず、代わりに「東京ランドスケープ」が披露されたのも見逃せない点です。「Human Being」ではバックスクリーンに流れるご当地映像も話題となりました。

アンコールでは、後にシングルとアルバムに収録された新曲「プッシュプレイ」とライブ定番曲「ジレンマ」が演奏され、ライブの熱気をさらに高めています。

『5th Anniversary Special Live "PURPLE'S" IN TOKYO TAIIKUKAN 2004』は、単なるライブ映像作品ではなく、5周年という節目のライブを記録した貴重な作品であり、ポルノグラフィティの音楽性とパフォーマンスを余すことなく堪能できる、ファン必携の一品です。高音質・高画質で、そして副音声解説という付加価値によって、ライブの臨場感を自宅で存分に味わうことができるでしょう。

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