7 (L'Arc〜en〜Cielの映像作品)

L'Arc〜en〜Ciel ライブビデオ『7』

『7』（セブン）は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜Cielが2003年に行ったライブの模様を収録した映像作品です。DVD版が2003年12月17日に、Blu-ray版が2014年3月19日にKi/oon Recordsから発売されました。

作品概要

この作品は、2003年6月28日から7月6日までの7日間（6月30日、7月3日を除く）、国立代々木競技場・第一体育館で開催されたライブ「Shibuya Seven days 2003」の最終日公演を中心に収録したライブビデオです。

L'Arc〜en〜Cielにとってこのライブは、2001年9月にシングル「Spirit dreams inside -another dream-」を発表後、メンバー各々がソロ活動に専念していた時期を経て、約2年半ぶりのライブ活動再開となりました。ライブタイトルと本作のタイトルに「7」という数字が含まれているのは、バンド名の日本語訳である「虹」の色数と、『旧約聖書』の創世記における「神が世界を創造した日数」に由来しています。

メンバーのkenは、ライブタイトルの意味について「虹の色数や旧約聖書の話と一致することを手軽に使えるという理由で7日間になった」と語っています。当初はツアー形式も検討されましたが、東京で7日間連続で開催する方が面白いという発想から、この形に落ち着いたようです。

セットリストと演出

セットリストは、これまでのL'Arc〜en〜Cielの代表曲を中心に構成されています。hydeは、この選曲について、モトリー・クルーのライブに感銘を受け、ファンが好きな曲を連続で演奏する「祭り」のようなライブにしたいと語っています。tetsuyaは、ベストアルバムの選曲にメンバーが関与できなかったため、ライブでは「自分がベスト盤に入れたかった曲」を多く選んだと述べています。

また、この公演では、楽曲「trick」でメンバーが交代でボーカルを務めるという演出が話題を呼びました。メンバーは、ソロ活動でボーカリストとしての経験を積んでおり、それぞれの個性を生かしたパフォーマンスを披露しました。この演出は、以降のL'Arc〜en〜Cielのライブでも定期的に行われるようになりました。

映像特典とリリース形態

本作は通常盤DVDの1形態でリリースされ、ライブ本編の映像に加え、ライブドキュメンタリーも収録されています。1996年発表のアルバム『True』に伴うライブツアーが映像化されていなかったため、「flower」や「Lies and Truth」などの楽曲が本作で初めてライブ映像として収録されました。なお、この7日間ライブの一部は、アルバム『SMILE』の初回限定盤DVDにも収録されています。

さらに、2014年2月26日には、本作を含む18タイトルの音楽作品を収録したBD-BOX『L'Aive Blu-ray BOX -Limited Edition-』が発売され、本作のライブ音源CDも収録されました。同年3月19日には、ボックスセットに収録されていた本作のBlu-ray Disc版が単独でリリースされました。

収録曲

1. Fare Well
2. Caress of Venus
3. HEAVEN'S DRIVE
4. flower
5. get out from the shell
6. Lies and Truth
7. Driver's High
8. Blurry Eyes
9. STAY AWAY
10. 虹
11. trick
12. DIVE TO BLUE
13. あなた
14. Other Side of "7" [Audio A / Audio B]

メニュー画面からは音声チャンネルの切り替えが可能です。Audio Aには、当時の解散説を逆手に取った演出と、2004年以降の活動内容発表の様子が収録されています。Audio Bには、ライブ中のhydeのMCやハプニングなどが収録されています。

この作品は、L'Arc〜en〜Cielのライブパフォーマンスの魅力を余すところなく伝える、ファン必見の映像作品と言えるでしょう。

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