7時半だよクレージー

『7時半だよクレージー』について

『7時半だよクレージー』は、1963年4月15日に放送が開始され、1964年12月28日まで続いたフジテレビ制作のバラエティ番組です。この番組は、竹岸畜産工業（現在のプリマハム）が一社提供し、毎週月曜日の19時30分から20時までの30分間にわたって放送されました。

この番組は、1959年から放送されていた『おとなの漫画』の姉妹番組として位置づけられています。また、1961年まで放送されていた『クレージーキャッツショー』のリバイバル版でもありました。両番組には、ハナ肇とクレージーキャッツが出演しており、視聴者に楽しい時間を提供しました。

『7時半だよクレージー』は、単なる再放送ではなく、オリジナル作品である『おとなの漫画』のハイライトシーンを選りすぐり、より短い30分という形式に再構成したものでした。特に注目すべきは、作者である青島幸男によって加えられた大胆でユニークなブリッジ映像です。彼の手によるクリエイティブな演出により、視聴者を飽きさせることはありませんでした。

放送開始の10日前、1963年4月5日にサンケイ新聞で発表された広告には、この番組が「TVマンガ」と称されていましたが、実際にはアニメーション番組ではありませんでした。紀実上のコンテンツとしては、バラエティ番組に分類されますが、そのユーモアとエンターテイメント性は、多くの視聴者に強い印象を残しました。

神奈川県横浜市にある放送ライブラリーには、この番組のオープニング映像が保存されています。このオープニングは、当時日本天然色映画に所属していた椙山三太と高杉治朗によって制作されました。また、この作品は全日本シーエム放送連盟が主催した第4回ACC CM FESTIVALで秀作賞を受賞するなど、映像としても評価されていました。オープニングの音楽は、クレージーキャッツのメンバーである桜井センリが手掛けており、印象に残るメロディを提供しました。

視聴者にとって、『7時半だよクレージー』はただの娯楽番組ではなく、当時の社会情勢を反映した象徴的な作品でもありました。クレージーキャッツのパフォーマンスと共に、豊かな笑いを提供し続けた本番組は、多くの人々にとって懐かしい思い出として今も語り継がれています。

参考文献

• - 産経新聞

関連項目

• - おとなの漫画
• - クレージーキャッツショー

もう一度検索