7.5 cm KwK 37

7.5-cm-KwK 37 L/24の概要

7.5-cm-KwK 37 L/24は、ドイツ陸軍によって第二次世界大戦の初期から末期にかけて使用された75mm口径の戦車砲です。この砲はクルップ社によって設計され、製造されました。通常この砲は、主に歩兵の支援を目的とした榴弾を発射するために設計されており、短い砲身の特徴を持っています。

設計と仕様

この砲は口径75mmで、砲身の長さは24口径長と設定されており、これは特に短い部類に入ります。そのため、戦車砲としては重装甲の敵に対しては十分な火力を発揮できないことがありましたが、第二次世界大戦の初期段階では厚みの薄い装甲を持つ敵車両に対しては効果的でした。

役割の変化と搭載車両

この火砲は、主にIV号戦車やIII号突撃砲、さらには戦争末期のIII号戦車に搭載されました。戦局が進展するにつれて、敵側も重装甲の戦車を投入してきたため、7.5-cm-KwK 37 L/24はその有効性を失っていきます。1942年3月頃から、これを搭載していた戦車は新しい長砲身の7.5cm-KwK 40 L/43やL/48に変更され、余剰となった古い戦車砲は、他の装甲車両に再利用されました。

特にIII号戦車や他の歩兵支援車両においては、限られた射程ではあったものの、成形炸薬弾を用いることで対戦車戦闘も遂行可能でした。さらに、III号突撃砲にでも使われる場合、正式な呼称として7.5cm-StuK 37が用いられ、これは砲兵科の管轄下にあるものとされます。

構造と弾薬

7.5cm-StuK 37では、旋回砲塔に搭載されないために発射角度が制限されますが、砲身が旋回できるため、間接射撃用の照準器も装備されています。薬室に関しては、垂直鎖栓式閉鎖機を採用しており、発射後は自動的に薬莢が排出され、新たに弾薬が装填される際に再び閉鎖されます。この点では7.5cm-StuK 37とは弾薬の互換性がありますが、他の砲（6.5cm-KwK 39、7.5cm-KwK 40など）との間には互換性がないことが特徴です。

ドイツ兵の間では、その短い砲身から「Stummel」すなわち「切株」との愛称で呼ばれていました。

弾種

この砲で使用された弾種は次の通りです:

• - Pzgr39: 曳光徹甲弾
• - Sprgr34: 榴弾
• - Gr38 Hl/A, B, C: 成型炸薬弾
• - Nbgr: 煙幕弾

特に、Gr38 Hlシリーズの成形炸薬弾は、射程や貫通力が距離とは無関係に効果を発揮するとされています。

搭載車両一覧

この砲が搭載された主な車両には次のようなものがあります:

• - NbFz (Neubaufahrzeug)
• - III号戦車 N
• - IV号戦車 A-F
• - III号突撃砲 A-E
• - Sd Kfz 233 Schwerer Panzerpahwagen "Stummel"
• - Sd Kfz 234 / 3 Schwerer Panzerpahwagen "Stummel"
• - Sd Kfz 250 / 8 Schutzenpanzerwagen "Stummel"
• - Sd Kfz 251 / 9 Schutzenpanzerwagen "Stummel"

これらの搭載車両はそれぞれ異なる役割を持ち、戦場での多様な使用がされていました。

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